鎌倉淳ブログ

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「黒部ルート」のカテゴリを含む記事

黒部峡谷鉄道本線(未公開黒部ルート旅行記1)

宇奈月-欅平 20.1km黒部峡谷鉄道には、過去2回乗ったことがある。にもかかわらず、また乗りに来たのは、通常非公開の黒部上部専用鉄道(上部軌道)に乗れることになったからだ。それについては、次回以降のエントリで説明する。宇奈月の素泊まりのホテルに泊まり、朝7時57分の列車に乗る。上部専用鉄道に乗るには、この列車に乗らなければ間に合わないからである。天気のいい日で、朝の渓谷は美しい。6月だというのに、木々...

黒部ルート(未公開黒部ルート旅行記2)

欅平-黒部ダム 18.3㎞欅平駅から黒部ダムまでの区間を「黒部ルート」という。この区間は、おもに4つの輸送機関で構成される・黒部峡谷鉄道の延伸部分(下部軌道)・上部専用鉄道(上部軌道)・インクライン(ケーブルカーのようなもの)・バス(専用トンネルを走るバス)下部軌道と上部軌道の間は大型エレベーター(竪坑エレベーター)で結ばれていて、車両も直通できる。ほぼすべての区間が地下を走る。つまり、鉄道、ケーブル...

黒部峡谷鉄道工事用線(未公開黒部ルート旅行記3)

欅平-欅平下部 0.5㎞一般人が乗れる黒部峡谷鉄道本線は欅平が終点である。が、線路は、その先のトンネル内まで続いている。9時20分に欅平の食堂に集まった「黒部ルート」参加者たちは、手続きを済ませ、10時発のトロッコ列車に乗る。これは欅平から「その先のトンネル」に入っていく。トンネルは左右に二つあり、左は、黒部川第三発電所への引込線である。参加者たちが入るのは右側のトンネルである。このトンネルは、距離...

上部専用鉄道線1(未公開黒部ルート旅行記4)

欅平上部-黒部川第四発電所前 6.4㎞竪坑エレベーターを降りると、欅平上部駅である。ここは、上部専用鉄道(上部軌道)の起点で、側線を持つターミナルである。ただ、黒部ダムと反対方面にも線路は延びているので、形としては途中駅になっている。反対方面の線路は黒部川第三発電所に続いている。この写真が、黒部川第三発電所方面。こちら方面には、参加者は乗ることができない。駅施設は全てトンネル内にあるが、細い通路を歩...

上部専用鉄道線2(未公開黒部ルート旅行記5)

列車は仙人谷駅に停車した。ここは上部専用線唯一の屋外駅である。黒部川をまたく橋梁の上に位置しているためだ。ただ、橋脚上の設備全体に屋根がかけられており、冬季は完全に密閉することができるという。そのため、この区間は冬季でも運休しない。参加者は駅に降りる。といってもホームはないので、線路の横に降り立つだけである。他の駅はすべて通過するのだが、この駅に停車するのは、単に観光のためか、と思ったら、最後部の...

黒部第四発電所(未公開黒部ルート旅行記6)

黒部第四発電所は、1963年の完成。内部に入ると、昭和の技術が結集された、という雰囲気が充ち満ちている。内部には立派な会議室があり、北アルプスの山岳地帯の地下とは思えない。会議室で、黒部ダムと発電所の説明を受ける。が、黒部ダムにまつわるエピソードは広く流布されているので、ここでは記さない。発電所の内部を見学する。実際に発電していた水車や、現在発電中のシャフトなどまで見学することができる。この発電所...

インクライン(未公開黒部ルート旅行記7)

黒部川第四発電所(インクライン下部)-作廊(インクライン上部) 0.8㎞黒部川第四発電所駅では、上部専用鉄道線のレールはさらに奥まで少し延びて途絶えている。そこが、黒部ルートの次なる輸送機関・インクラインの乗り場である。インクラインとは、英語で「傾斜」という意味である。いわゆるケーブルカーだが、鉄道事業法による認可を受けてないものは、こう称するらしい。二本の軌道の上を走る輸送機器が、鋼製のケーブルに...

黒部トンネル内専用バス(未公開黒部ルート旅行記8)

作廊-黒部ダム 10.3㎞インクラインを降りると、目の前にバスが停まっている。これは普通の緑ナンバーのバスである。その先には道路用トンネルが延びている。黒部トンネルである。このトンネルは、インクラインと黒部ダムを結んでいる。関西電力の専用道路で、一般車はもちろん、営業用のバスも入ることができない。幅が狭い上に見通しが悪く、待避設備も足らないことから、道路運送法上の「道路」として扱うことができず、営業用...

黒部ダム(未公開黒部ルート旅行記9)

トロリーバスの改札から、長い階段を上がり、ダム展望台に出た。眼下に、黒部ダムの弧が飛び込んできた。黒部ダムは2回目である。前に来たのは1994年頃だと思う。夏の暑い日だった。扇沢にクルマを停めて、満員のトロリーバスに揺られてここまでやってきた。とにかく人が多かった。長い間をあけて同じ景色を見ると、奇妙な非現実感にとらわれる。ずいぶん昔に来たような気もするし、ついこないだ来たような気もする。そしてそ...

黒部ルートは一般開放できるか?(未公開黒部ルート旅行記10)

黒部ルートはおもしろい。これを一般に開放すれば、素晴らしい観光ルートになるだろう。山岳観光の盛んなスイスでも、ここまでバリエーションに飛んだ観光ルートはないかも知れない、と思う。こう考えるのは僕だけではなく、黒部ルートを一般公開しよう、という運動は、このルートが完成してからずっと続いている。が、現実に一般開放しようと実務的なことを検討し始めると、さまざまな問題点があるようだ。「インクライン」の項で...

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