鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

「長崎・世界遺産候補地」のカテゴリを含む記事

長崎にある二つの世界遺産候補地(長崎世界遺産候補地旅行記1)

長崎県には二つの世界遺産候補がある。ひとつは「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(以下、長崎教会群)で、これは2007年に世界遺産暫定リストに掲載されている。最も有名なのは大浦天主堂である。もうひとつは、「九州・山口の近代化産業遺産群」(以下、九州産業遺産群)で、これは福岡など6件にまたがる産業遺産群である。2009年に世界遺産暫定リストへ掲載され、その一部の遺産が長崎県にある。長崎で最も有名なの...

長崎は今日もにぎやかで(長崎世界遺産候補地旅行記2)

東京から飛行機で福岡空港に入り、そこから高速バスで長崎へ向かう。福岡発着にしたのは、最終日に五島列島から福岡への船に乗りたかったのと、最後に福岡ドームで野球観戦をしようと思ったからである。九州は高速バスが便利で、福岡空港から長崎市内まで直行便で2時間半で到着できる。そのため、東京から長崎へ行くのに福岡空港を利用しても、それほど不便ではない。3列シートの快適なバスだった。長崎は、いつ来ても活気がある...

軍艦島上陸ツアーとは?(長崎世界遺産候補地旅行記3)

軍艦島は、ここ数年で一気に有名になった。2009年4月より、定期遊覧船で誰でも上陸できるようになったからだ。現在、軍艦島上陸ツアーは複数の船会社が運営しているが、最大手は「やまさ海運」である。長崎の大波止ターミナルからツアーを出している。大波止は市内中心部に近く便利なので、多くの観光客が利用する。ネット検索でも最上位にくる。そのため混雑しており、予約をしておかなければ乗れないことも多いようだ。僕も...

軍艦島へ(長崎世界遺産候補地旅行記4)

乗船したのは「マルベージャ3」という比較的大きな遊覧船である。長崎港内を抜けるまでは波も穏やかで、デッキから湾内の風景を楽しめる。イージス艦が二隻、三菱重工の造船所に停まっている。湾内を出ると波が強くなり、デッキから降りて客室に入るように促される。そして大波止を出て1時間弱で、軍艦島が見えてきた。向かって右端の建物が印象的だ。これは学校だった建物だ。無事着岸。この桟橋は、軍艦島に人が住んでいた時代...

軍艦島上陸(長崎世界遺産候補地旅行記5)

軍艦島の正式名称は端島である。端島は明治中期から昭和中期まで炭坑として栄えた。産出量の絶頂期を迎えたのは1941年で、最大人口を記録したのが1960年である。したがって、この20年間が端島の最盛期といえる。最盛期の人口は5267人だが、面積は6万3000平方メートルしかない。これは日比谷公園(16万平方メートル)の4割程度である。そんな狭い土地に、炭坑から住宅や公共施設などの都市がワンセット入っていた。そのため、島に...

軍艦島の建築群(長崎世界遺産候補地旅行記6)

第一見学広場から少し歩き、第二見学広場に。このあたりは炭鉱施設があった場所で、目の前にある煉瓦色のアーチは捲座と呼ばれる施設。これは、炭鉱内を上下するケージを巻き上げる施設である。大正時代に第三竪坑用に作られた。第三竪坑が閉鎖された後は、倉庫として使われていたという。見上げると灯台がある。この灯台は島が無人化してから建てられたもので、端島唯一の現役施設である。島に人が住んでいるときは、灯台など必要...

がっかり軍艦島ツアー(長崎世界遺産候補地旅行記7)

ツアーの軍艦島の上陸時間は1時間足らずである。短い滞在を終えると、再び船に乗って島を離れる。離れるときの光景が、いちばん美しい。で、ツアーの感想を正直に書こう。期待外れである。期待はずれの理由も明確だ。自由に島内を歩き回れないからである。そもそも、遺跡というのは、古い建造物群の中を歩き回ってこそ楽しめるものだ。軍艦島もすでに遺跡であり、歩き回ることに楽しみがある。しかし、現実にはそれはできない。だ...

長崎市内の教会群(長崎世界遺産候補地旅行記8)

軍艦島はおしまいで、続いて「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の候補地(暫定リスト入り関連遺産)を見て回る。といっても、厳密に世界遺産候補地のみを見て回るのも興趣がないので、候補地以外のものを含めて訪れていく。最初は神ノ島教会である。神ノ島教会は、長崎市街からバスで40分ほどの郊外にある。1897年竣工の白亜の教会だ。構造は煉瓦造で、長崎県内で4番目に古い教会だという。神の島1丁目でバスを降り、海岸に...

新型フェリー「万葉」で福江島へ(長崎世界遺産候補地旅行記9)

「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する関連遺産は26カ所あるが、そのうちの7カ所は五島列島にある。歴史的に見ても、五島列島は本土を追われたキリシタンが多数逃げ込んだ土地であり、キリスト教をテーマとした世界遺産紀行であるならば、五島列島へ渡らないわけにはいかない。五島列島の主島は福江島である。福江島へは、長崎から一日数便の船がある。高速船なら1時間半ほどだが、フェリーでも3時間半で着く。乗り...

福江島の教会群(長崎世界遺産候補地旅行記10)

福江島には、13の教会がある。そのすべてを見ることは時間的に難しいが、歴史ある建造物を中心に見て回る。福江市内でレンタカーを借りて、まずは堂崎教会に向かう。福江島で唯一、世界遺産の候補となっている教会である。この地に司教が常駐したのが1877年で、これは五島列島では一番早い。その後、明治期における五島列島のキリスト教の中心となった。現在の教会堂の竣工は1907年。これも五島列島で最古である。煉瓦造...

あなたへのおすすめ

Top