鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

「日本海」のカテゴリを含む記事

廃止間近の「日本海」に乗る (2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記1)

「寝台特急乗りまくりシリーズ」、第2弾は、大阪-青森を結ぶ寝台特急「日本海」である。「日本海」は、いわゆる「日本海縦貫線」を完走する唯一の定期列車で、走行距離が1000キロを超える、数少ない長距離ランナーでもある。しかし、残念なことに2012年3月のダイヤ改正で廃止されてしまう。乗客減が理由とされているけれど、北陸新幹線の金沢開業を控えた列車整理の一環のようでもある。3月に廃止されるということで、鉄道ファン...

関西空港行き最終便は雪だった(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記2)

2012年1月23日。日本航空の羽田発関西空港行き最終便JAL189便で大阪に向かう。羽田発は21時10分で、ボーイング737は定刻にゲートを離れて誘導路に出た。天候はミゾレ混じりの雨。が、窓の外は急速に雪の割合が増えてきた。風も強い。大丈夫かな、と思っていたら、案の定飛行機は誘導路からターミナルのほうに向きを変え、別のゲートに進入して停止した。欠航かと思ったらそうではなく、雪が強くなったので羽に積雪防止の措置をする...

旧全日空ゲートタワーホテルは中国人だらけ(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記3)

りんくうタウンでの宿は、「スカイゲイトホテル関西エアポート」である。かつての「全日空ゲートタワーホテル大阪」の建物であるが、ビルを運営する第三セクターが経営破綻した後、全日空は運営から手を引いている。全日空ゲートタワーホテルといえば、関西空港対岸のランドマーク的建物で、その昔は関西人憧れの高級ホテルだった。そんなホテルを、僕は楽天トラベルでぴっぴと9000円で予約した。時代の移り変わりとはいえ、残酷な...

和歌山電鐵「たま駅長」はお昼寝中 (2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記4)

和歌山電鐵は、「たま駅長」で知られる。といっても、昔からそういう「狙った」鉄道会社ではなかった。少し前までは、南海電鉄貴志川線という地味な名前で、南海カラーの電車が地味に行ったりきたりしていただけである。南海といえば大手私鉄なので、ローカル線といえども安泰かと思われていたが、2000年代になって、「赤字路線のため手放したい」と表明した。困った地元は引き受け手を探し、岡山電気軌道がそれに応じて和歌山電鐵...

何でいまさら「日本海」 (2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記5)

寝台列車というのは、残念ながらあまり便利な乗り物でもないし、快適な乗り物ともいえない。スピードは遅いし、揺れるから熟睡できない。だから、仕事では使いにくい。鉄道好きな僕ですらそう思うのだから、普通の人はなおさらだろう。ということで、普通の人は寝台列車など使わずに、飛行機か新幹線で移動してビジネスホテルに泊まる。そんな時代でも大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」がここまで生き残ってこれたのは、東北の日...

冬の「日本海」出発準備(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記6)

冬季に「日本海」に乗るにあたっては、注意点がある。天候である。冬の日本海側はよく荒れる。「日本海」は走行距離が長いので、福井から青森までの日本海側のどこかが荒れて、線路が寸断されれば運休である。そのため、冬季は運休がとても多い。正確な資料はないが、運転率はたぶん8割程度だと思う。そのため、できれば天候を確認してから寝台券を取りたいところである。しかし、廃止が決定されてからというもの、寝台券は売れる...

特急なのに特急に抜かれる件(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記7)

始発駅の大阪で、「日本海」は入線から出発までは6分しかなく、あわただしい。写真を撮っているうちに列車は動きだし、あわてて席に戻り外を眺める。見慣れた梅田の町のネオンがゆっくりと後ろに流れていく。もう寝台車から梅田の夜景を眺めることはできなくなるのだなあ、と思う。軽やかに列車線を走り、京都に着く。駅のホームには通勤客が行列を作って列車を待っている。こういうときには、寝台車の優越感がある。僕は満員の通...

冬の寝台車の朝(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記8)

寝台車はよく揺れる。車齢30年のオンボロとなればなおさらである。だから夜中に何度も起こされるのだが、それでもこの日はよく眠れた。何度か目覚めながらも、本格的に目を覚まして起きあがったのは、東能代に着いたときだ。時刻は6時27分。加賀温泉を過ぎて眠ったのが21時すぎだったから、たっぷり9時間は眠ったことになる。すっきりした頭で朝を迎えるというのは気持ちいい。できれば目覚めのコーヒーなどあれば、なお素晴らしい...

終点・青森駅(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記9)

最後の分水嶺である大釈迦の小さな峠をトンネルで越えると、もう終点青森である。真っ白な大地に輝けるような高架橋が見えたら、それは東北新幹線。細いホームの新青森駅にご丁寧に停まると、青森駅構内の複雑なポイントをゆっくりと抜けて、列車は10時26分の定刻に、終点青森駅に到着した。凍り付いたホームに降り立つと、ここが正真正銘の北国であることを実感する。昨日の夕方までは、たしかに乾燥した大阪にいた。それが、たっ...

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