鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

「カシオペア」のカテゴリを含む記事

いい旅チャレンジ20,000kmとJR全線完乗について(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅1)

国鉄の「いい旅チャレンジ20,000km」キャンペーンが始まったのが、1980年のことである。宮脇俊三の「時刻表2万キロ」がベストセラーになった頃だ。「いい旅チャレンジ20,000km」は、国鉄の全線完乗を目的とするキャンペーンである。当時、僕は小学生で、クラスでずいぶん流行った。参加資格に年齢制限はなかったので、小学校のクラスでも結構な人数が「チャレンジ」を始めたのである。僕も会員になり、友人と日帰りで東京近郊の路...

カシオペアの夢(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅2)

「カシオペア」は、寝台特急の最後の可能性に賭けた列車である。運行開始は1999年。オールA寝台個室の豪華寝台列車というコンセプトで、JR東日本が新型の客車を製造し、上野-札幌間に投入した。当時、寝台特急の斜陽は明らかで、生き残るとすれば個室寝台型で贅沢な空間を演出するしかない。そんな望みをつなぐ列車だった。もし、この列車が成功すれば、21世紀の寝台列車のスタンダードになる。そんな期待をする人もいたらしい。...

真冬のカシオペア(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅3)

苦労してチケットを手に入れたものの、冬の東北・北海道方面の心配事は雪である。強い雪が降ると、寝台列車は真っ先に運休が決まる。大雪の予報がでるだけで運休が決まることすらある。寝台列車は乗車率が悪いから、待ってましたとばかり運転を取りやめているんじゃないかと思うほどである。とくに、この2012年の冬は大寒波が襲来していて、北日本の鉄道路線は豪雪でしょっちゅう寸断されていた。僕の乗車予定は2月3日の金曜日だっ...

「カシオペアツイン」は狭かった(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅4)

僕の個室は、10号車の1階である。1階か2階かは気にしていなかったが、入ってみると洞窟に潜るような感じがする。内部も思っていたよりも狭い。天井が圧迫されていて、なんだか地底湖のようである。2つのベッドが直角に配置されていて、ベッドをしつらえたら足の踏み場もなくなるような広さだった。部屋には小さなトイレと洗面台が付いているが、シャワーはない。アメリカの「カリフォルニア・ゼファー号」の「デラックス・スリ...

ダイニングカーとアテンダント(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅5)

「カシオペア」にはダイニングカーが連結されている。日本の寝台列車でこうした食堂車が付いているのは、いまや「カシオペア」、「北斗星」、「トワイライトエクスプレス」の3列車だけとなった。予約制で、予約可能時間は3回ある。メニューはフランス料理か懐石料理のコースのみ。チケットは事前にJRの窓口で購入しておかなければならない。この食堂車チケットも結構売れるのが早い。僕は20日前くらいに購入したけれど、すでに...

揺れて揺れて青函トンネル(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅6)

寝台列車の問題点は、よく眠れないことである。眠れない原因はよく揺れるからだ。日本で最新のブルートレインである「カシオペア」でも、それは変わらない。郡山を20時42分に発車。定刻より、1時間30分ほどの遅れはそのままだ。外は雪景色になり、雪煙を巻き上げながら列車は進んでいく。することもないのでベッドに横になると、座っているときには気にならなかった揺れを感じる。とくに1階室だからか、台車の揺れをダイレクトに...

朝食について(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅7)

長い時間寝台列車に乗っていると、食べる以外にすることがない。「カシオペア」の乗客が起床してすぐに向き合うべきことは、朝食をどうするか、という問題である。「カシオペア」の食堂車は、朝も営業する。営業時間は午前6時半からで、夕食と違って予約制ではない。しかし、客席数は限られているので、乗客全員が食堂車で朝食にありつけるわけではない。食堂車で食べ損ねたら、車内販売の駅弁を買うことになる。しかし、食べるこ...

なかなか着かない北海道(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅8)

北海道に入ると、「カシオペア」の停車駅は増える。下り「カシオペア」には17の途中停車駅があるが、そのうちの10は北海道である。北海道観光の利便性を考えたダイヤなのだろう。ただ、よく観察していると、途中駅の乗降は少ない。森、八雲、長万部ではゼロ、洞爺で一組が降りたくらいで、伊達紋別もゼロであった。ほとんどの乗客が札幌まで乗り通す。「カシオペア」が「乗ることを楽しむ列車」である以上、これは当然なのかもしれ...

やっぱり「カシオペア」も廃止なのか(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅9)

最後に、「カシオペア」に乗ってみた感想を少しだけ書いてみる。1970年頃、寝台特急「あさかぜ」に24系客車が登場して、ブルートレインブームが起きた。そのころ、「未来のブルートレイン」などとして描かれた夢が、シャワーや娯楽室などのついた、「走るホテル」のような列車である。その夢を体現しようとした列車が、「カシオペア」ではないだろうか。寝台は全部個室。部屋にはテレビもテーブルもトイレもある。シャワーは多くの...

札幌駅前通地下歩行空間(2012年JR全線完乗「カシオペア」の旅10)

札幌駅から、札幌市中心部の大通公園までは、わずか500メートルほどである。札幌駅前にも大通にも地下街があるのだけれど、この間は地下道でつながっていなかった。たいした距離でないのだから、つなげば便利になるのに、と思っていたのは僕だけではないだろう。そうした計画は古くからあったようだけれど、具体化したのは最近で、2011年に完成した。完成した地下道の名称は「札幌駅前通地下歩行空間」という。そうか、ようやくあ...

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