鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

2011 03/16

NHK 「グレートサミッツ・ アイガー」と映画「アイガー北壁」

ユングフラウヨッホへ向かう登山電車に乗った日本人は数多いだろうが、その長大なトンネルの途中駅で下車したことのある人はごくわずかだろう。なぜなら、そこを降りても出口の先にあるのは氷河だけであり、一般人はとても歩ける場所ではないからだ。そしてもちろん、僕も途中下車なんかしなかった一人である。

が、今日放送された、NHKプレミアム8の「グレートサミッツ ~スイス・アイガー~」のスタッフたちは、そこで降りた。そして氷河を歩き、細い細い尾根を這い上がり、ついにアイガーの山頂にたどり着く。息を呑むような絶壁の尾根を歩きながら撮影したVTRには、まるで自分が登山しているかのような臨場感を覚えた。決して自分が訪れることのできない過酷な場所に連れて行ってくれたような番組は、見事の一言である。

c4032b52.jpg
(画像はNHKホームページより)

番組では、高橋亜矢ディレクターばかりが登場していたが、他にカメラマンが二人登っていたようである。それぞれに現地ガイドがついて総勢6人のクルーのようであった。高橋ディレクターの前後を固めた2人のカメラマンこそが、この素晴らしい番組の功労者であろう。

高橋ディレクターも、ヘルメットに小型カメラをつけて登っていて、臨場感ある映像を提供していたようだ。それにヘリコプターからの空撮もある。なんとも贅沢なロケだが、これだけの番組を作る覚悟なら、けちけちせずに贅沢にいったほうがいいのだろう。天候待ちが4週間にも及んだとガイドが口にしていたが、それも凄いよね。

ついでながら、番組途中でナチス時代のアイガー北壁挑戦の悲劇の話が出てきたのには驚いた。いや、それ自体には驚かないが、「アイガー北壁」の映画の映像が出てきたので、ついにNHKも映画宣伝をするかと思ってしまった。

「アイガー北壁」自体は、とても面白い山岳映画で、登山好きならまず間違いなく満足するであろう出来だからとくに反論はないけれど、ちょっと気になりました。だって、今回の登山と北壁は、次元が違いすぎるでしょうから。

VTRを見ていて残念だな、と思ったのは、立派な固定ロープが尾根に張られていたことだ。登山者の安全のためには仕方のないことなのだろうが、ああいうものがなくても登れる人だけが登る山であってほしい、というのは、部外者の勝手な願望なのだろうか。

以下、NHKホームページより、番組紹介。
プレミアム8<紀行> 世界の名峰 グレートサミッツ 栄光と友情の山 ~スイス・アイガー~
3月16日(水) 午後8:00~9:30 

スイスのアルプスにあるのアイガー(3970m)。北壁は、挑んだ2人に1人が命を落とすほど厳しく、“殺人の壁”と恐れられ、悲劇が繰り返された。
1921年、未踏だった東山稜(りょう)ミッテルレギ稜から慶應義塾山岳会出身の槇有恒が、初登はんに成功。友情をはぐくんだ地元のガイドと、登山史にその名を刻んだ。“山ガール”である女性ディレクターが、異常気象に苦しみつつ、東山稜のナイフリッジをたどり、頂を目指す。

過去の番組を見たい方はこちら。
NHKグレートサミッツ 世界の名峰1 モンブラン
NHKグレートサミッツ 世界の名峰2 マッターホルン
NHKグレートサミッツ 世界の名峰3 キナバル
NHKグレートサミッツ 世界の名峰4 アスパイアリング
アイガー北壁
スイスアルプス山歩き・花紀行(山旅ガイド)

あなたへのおすすめ

関連記事

NHK 「グレートサミッツ・ アイガー」と映画「アイガー北壁」

スレッドテーマ : ドキュメンタリー ジャンル : テレビ・ラジオ

後の記事「福島原発事故疎開記 東京から関西へ 

前の記事「琉球エアコミューターの謎(2011沖縄・南大東島旅行記3)

Top