鎌倉淳ブログ

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2011 07/30

21世紀の大陸横断鉄道 (2011年 アメリカ大陸横断鉄道旅行記1)

「大陸横断鉄道」の言葉は、旅人のロマンをかきたてる。僕は、シベリア横断鉄道を利用してユーラシア大陸を横断したこともあるが、素晴らしい旅だった。次のチャレンジとして、アメリカ大陸を鉄道で横断してみようと思う。

下図は、アメリカ合衆国の鉄道路線図である。
アムトラック地図

ご覧の通り、合衆国には、おおまかにいって大陸を横断する鉄道経路が4つある。ニューヨークを起点と考えると、南部のニューオーリンズを経由してロサンゼルスに至る経路。シカゴを経由してロスアンゼルス、サンフランシスコ、シアトルに至る経路である。

このほか、カナダ経由も含めれば、ニューヨークからカナダのトロントを経由してバンクーバーに至る経路もある。

つまり、北米には5路線の大陸横断鉄道が現存する。

ニューヨークから西海岸への直通列車はひとつもなく、上記はいずれも経由地で乗り継がなければならない。すなわち、ニューオーリンズ、シカゴ、トロントのいずれかで乗り継ぎが必要である。ただ、いずれも一回の乗り継ぎで、ニューヨークから西海岸へ至ることができる。

このうち、もっとも古い路線は、ニューヨークからシカゴを経てサンフランシスコに至る経路である。完成したのは1869年5月10日で、いまから142年も前のことだ。当時の終点はサンフランシスコではなく、その手前のサクラメントだったが、所要時間は、ニューヨークからサクラメントまで、83時間39分だったという。

今、この区間を直通で走る列車はない。ただ、ほぼ同じ区間を、鉄道で乗り継ぐことはできる。ニューヨークからシカゴで乗り継いでサクラメントまでの現在の所要時間は73時間28分。これはシカゴでの4時間15分の乗り継ぎ時間を含める。142年かけて、10時間程度の短縮しかしていないのであるから、アメリカの鉄道が鉄道がいかに停滞しているかがうかがえる。

が、それはまた、古き旅が今もできるということを示している。19世紀に作られた路線を、21世紀の今、変わらぬスピードで旅をすることができるということは、素敵なことなのかもしれない。

本連載では、アメリカ横断鉄道の最新の旅をお伝えする。

北米大陸鉄道の旅

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