鎌倉淳ブログ

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2011 08/01

アムトラックAmtrakとは何か(2011年 アメリカ大陸横断鉄道旅行記3)

アメリカ大陸横断をするのに利用する鉄道会社は、アムトラックAmtrakである。アムトラックは、アメリカ合衆国の鉄道旅客輸送を運営する公共企業体で、1971年に発足した。経営形態は連邦政府出資の株式会社である。正式名称は「全米鉄道旅客公社 National Railroad Passenger Corporation」でアムトラックの名称は、"America"と"track"の二つの語から合成された。

歴史的に、アメリカの鉄道はほとんどが民間鉄道会社によって運営されてきたが、1960年代のモータリゼーションの進展により、どの会社も旅客輸送が大赤字に陥った。そのため、民間会社は次々と旅客列車を廃止してしまい、アメリカの鉄道旅客輸送は消滅寸前の状態になった。それを救うため、各地域の鉄道会社の旅客輸送部門を統合し、全国一元的な組織として設立されたのがアムトラックである。

下の図は、アメリカのとある雑誌をコピーしたもの。1971年に、それまで別々だった旅客列車がアムトラックに統合された。
アムトラック地図
(クラッシックトレインズ、2010/07より)

アムトラック発足後も、各鉄道会社は、引き続き線路を所有して貨物輸送を行い、アムトラックはその線路だけを借りて旅客列車を運行している。そのため、どうしてもダイヤは貨物優先になり、とくに遅れが出た場合は、旅客列車はなかなか取り戻せないとという問題もあるようだ。

現在の運行路線は約21,000 miles (34,000 km)あるが、そのうち線路を所有しているのは東海岸のボストン-ワシントン間など 730 miles (1,170 km)にすぎない。ちなみに、アメリカ全土の標準軌の鉄道路線は、2006年現在で140,490 route-miles (226,097 km) に及ぶというから、旅客列車が走っているのは3割にも満たない距離である。

しかし、3万キロに及ぶ旅客鉄道ネットワークが、いまもアメリカ大陸で維持されていることのほうを、喜ぶべきなのだろう。

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