鎌倉淳ブログ

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2011 08/16

カリフォルニア・ゼファー号乗車記7:ロッキー越えRocky(2011年アメリカ大陸横断鉄道旅行記17)

グランドジャンクションGrand Junctionを出ると、いよいよロッキーRocky越えである。

アメリカ横断鉄道の5ルートのうち、カリフォルニアゼファー号が人気なのは、このロッキー越えの美しさにある。

荒野だった風景は、コロラド川の渓谷に変わっていく。渓谷沿いに見える家々や走るトラックは、「西部」らしさがある。そういう点が、ヨーロッパとの違いである。
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13時45分頃、カリフォルニアゼファー号の西行きとすれ違い。川沿いの、きれいな交換所だった。このあたりは単線である。
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渓谷がだんだん狭まり、白い山脈が近づいてくる。
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ロッキーだ。おお、ロッキーだ、などと勝手に盛り上がるが、山の名はわからない。このあたりで一番高い山はエルバート山Mt.Elbertだが、たぶんそれは見えなかったと思う。

山を登り詰めたところが、フレーザー/ウィンターパーク駅。Fraser-Winter Park。ここも「スモーキングストップである。ただし、給水などはしない、ただのタバコ休憩のようだ。ホームから降りて駅舎を撮影していると「ホームから出るな!」と乗務員に怒られた。
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これが撮影した駅舎。小さい無人駅である。
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ちなみに、このフレーザー/ウィンターパーク駅は、アムトラックの最高地点の駅である。標高は8561 feet (2609 m)とのこと。これは、日本の最高地点の駅である小海線野辺山駅より1345mの2倍近い。何気なく乗っていたけれど、アメリカ横断鉄道はこんな山岳鉄道でもあるのだ。
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フレーザー/ウィンターパーク駅は、近くにスキー場もあるリゾート地である。しかし、夏だからか、人はあまり見かけなかった。空気が凛として、気持ちの良い場所であった。
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フレーザー/ウィンターパーク駅を出ると、列車はすぐにモファット・トンネルMoffat Tunnelに入る。これはロッキー山脈の分水嶺を貫くトンネルで、全長6.21マイル(9992メートル)は全米3位。トンネルの中央部がアムトラックの最高地点で、標高2815メートルである。
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ロッキー山脈の分水嶺ということは、北米大陸の分水嶺、ということでもある。いよいよ、河川流域としては、ここから先は東海岸域である。

モファットトンネルが開通したのは、1927年。それまでは、標高3300メートルのロリンズ峠Rollins Passを5時間かけて越えていたという。開通後はそれが10分に短縮された。

日本でも、たとえば清水トンネル(群馬・新潟県境)が同様の効果があった。それまで信越線で長野を迂回していたのが、トンネルによって上越短絡ルートが完成し、上野-新潟は約4時間の時短効果があったという。清水トンネルの全長は9702メートルで、開通は1931年。モファット・トンネルとほぼ同規模で、同じ時期の開通である。

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