鎌倉淳ブログ

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2011 10/09

山崎武司退団の背景と、悲しき楽天野球団

オリックス田口壮に続いて、楽天の山崎武司にも戦力外の通告が下った。山崎は引退せずに、移籍先を探すのだという。

43歳という年齢を考えれば、山崎の現役続行は無茶に見える。しかし、山崎ほどの選手がこのような形でチームを去らなければならないのは、球団側に問題があるように思える。

山崎の今年の成績はそれほど悪くない。後半戦は急降下し、とくに9月の成績は無惨だったが、前半戦は2割台後半の成績を残していた。統一球のなかで本塁打もそこそこ打ち、不振の打撃陣で孤軍奮闘していたといっていい。そして9月下旬までスタメンに名を連ね、4番に座っていたのである。

山崎は「花道を用意してもらったが、心の中の火は消せなかった」と述べた。いかに直近の成績が悪かったとはいえ、2週間前まで4番でレギュラーの選手にいきなり戦力外を突きつけたら、現役に未練を残すのは当たり前だろう。

出番が減り、代打専門になっていれば、シーズン中に自ずから身の処し方も考えるはずだ。山崎にはその時間が足らなかった。せめてあと1年、年俸は新人レベルでもいいので契約さえしてあげれば、彼はおそらく来年円満に引退していただろうと思う。なぜそうしなかったのだろうか。他の選手ならいざ知らず、楽天にとって山崎はそのくらいの待遇をしても良いほどの功労者ではなかったか。

オリックスの田口も功労者だが、彼はFAでメジャーに行ってチームを離れていた存在である。それに比べれば、山崎はチーム発足時から、文字通り楽天イーグルスを支えてきた選手なのだ。

山崎の会見の口ぶりを見ると、表に出せない確執があったようだ。それはおそらく球団フロントに対してではなく、チームの首脳陣との間の確執だろう。はっきりいえば星野・田淵あたりとうまくいかなかったに違いない。それは山崎の責任でもあるのだが、過去のイーグルスに対する貢献度を比べれば、星野と山崎では比較にならない。ここは球団フロントが星野に頼んででも、あと1年山崎を続けさせるべきだったのではないか。

結局、楽天野球団というのは、こういう組織なのだろう。野村監督の退団騒動に比べればよほど上品な騒ぎだが、チーム功労者をこんな辞めさせ方しかさせられないのは悲しい。ソフトバンクの斉藤和巳に対する処遇と比べると、天地ほどの差がある。ソフトバンクには良い選手が集まるが、それには理由があるといわざるをえない。

東北の地でがんばる楽天イーグルスは応援してきたが、こんなことではファンの心も離れていくだろう。ことここに至ってはどうしようもないが、せめて将来、山崎を指導者として迎え入れるくらいの度量は示して欲しいものだ。

楽天の山崎が退団=戦力外、国内で移籍先探しへ―プロ野球
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111009-00000057-jij-spo

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