鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

2011 10/23

NHK 世界の名峰 グレートサミッツ パタゴニア・パイネ

パイネ国立公園といえば、パタゴニアでもナンバーワンの名所である。美しい氷河湖の彼方にそびえ立つ独特の山塊には、吸い込まれそうな魅力がある。
パイネ
(写真は番組ホームページより)

が、パイネは遠い。地球の裏側のチリの、そのまた最南端に近いところにある。交通は整っているから、訪れること自体は難しくないが、相当の強い気持ちがないと、行く機会には恵まれない。

そういう日本人が訪れにくい土地を選んだのが、今回のグレートサミッツである。

番組前半はトレッキングルートの紹介で、景色はきれいだが、番組としては退屈。グレートサミッツは、やはり山に登らないと盛り上がらない。

後半、取材班はアルミランテ・ニエト(2,668m)という山に挑む。この山は僕は初めて知ったが、標高の割に難しそうな山である。登頂ルートが開発されておらず、登山者は雪交じりのガレ場を延々と登らなければならない。途中にテントをはれる場所もなく、往路10時間、復路5時間を日帰りである。これをNHK職員のスタッフが挑むのだから、すごい。もちろん登山の経験者だが、そう若くないサラリーマンには、簡単な山ではないだろう。

結果だけ書くと、2度のアタックも失敗し、山頂には立てなかった。最後あと標高40メートルという地点で時間切れ。引き返して断念である。

グレートサミッツを全部見たわけではないが、登頂失敗は記憶にない。3度目のアタックをする時間的余裕がなかったのだろうか。もちろん、登頂できなかったのは仕方ないし、登山とはそういうものである。

それにしても、山の厳しさ、というのはいろいろあるのだな、と思った。標高2000メートル台だけれど、日本の3000メートルクラスより明らかに困難だ。当たり前といえば当たり前だが、山は標高だけで語れるものではないのだ、と再認識した。そして、あんなガレ場登りたくないな。ディレクターがヒザを痛めて2度目のアタックをパスしたが、同様にヒザを痛めている自分には、登頂不可能な山である。

とにかく「お疲れさまでした。」と言いたくなる番組だった。


(以下番組案内)
第21回世界の名峰 グレートサミッツ
美しき南の果ての峰 パタゴニア・パイネ
http://www.nhk.or.jp/greatsummits/

南米大陸を貫くアンデス山脈が南の海に沈もうとするその場所に、岩と氷に彩られた美しい山岳地帯がある。パタゴニアのパイネ山群である。夏のシーズンには世界中から多くのトレッカーが訪れる。見物は3本の塔がそびえるラス・トーレスやエル・クエルノ(角)と呼ばれる巨大な岩峰。さらに、いくつもの巨大な氷河が独特の美しい景観を作り出す。
取材班は、大平原を馬で山群へ向かい、全長100キロのパイネ山群を1周するトレッキングへ。パイネの魅力を余すところなく紹介する。強烈な風の吹きつける中、取材班は雪に覆われた険しい岩山・アルミランテ・ニエト(2,668m)の頂に挑む。

過去の番組はこちら。
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第1巻 モンブラン
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第2巻 マッターホルン
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第3巻 キナバル
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第4巻 アスパイアリング
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第5巻 マッキンリー
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第6巻 キリマンジャロ
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第7巻 アウヤンテプイ
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第8巻 クリュチェフスカヤ
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第9巻 ウィルヘルム
NHKグレートサミッツ 世界の名峰 第10巻  ワスカラン

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