鎌倉淳ブログ

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2012 01/16

特急「あさぎり」371系引退と、東名高速バス「駿府ライナー」

特急「あさぎり」に使用されているJR東海371系が廃止になるという。

この371系という車両は、たった1編成しか製造されなかった貴重な車両だそうだ。取材をかねて乗ってみた。
あさぎり1


車内の雰囲気は、やや新幹線に似ているというか、典型的なJR的車両の雰囲気。なんというか、あんまり旅情感のない車両である。
あさぎり3


平日なので比較的空いていて、一番後ろの席に移動して線路を眺めてみる。眺望がよいのはいいが、たまに車掌と目が合う。
あさぎり2


乗客は本厚木で結構降りて、御殿場でほとんどいなくなった。終点沼津まで乗ったのは、僕の乗っていた7号車では2人だけである。

「あさぎり」は、371系の引退にともない、御殿場-沼津間の運転も廃止されるそうだが、この乗客数をみたら仕方ないと思う。

何より、遅い。沼津まで2時間以上かかった。好んで乗った僕ですら「早く着かないかなあ」と思ったほどだ。

その割に値段が高く「新宿-沼津」で3280円もする。東京-沼津には高速バスもあり、ほぼ変わらない所要時間で2100円で済む。在来線特急が高速バスに対して競争力を失っているのは今に始まった話ではないが、その象徴ともいえるのが、「あさぎり」なのかもしれない。

ちなみに、新幹線を使えば品川まで1時間あまり。自由席なら3900円である。700円程度の差なら、「あさぎり」よりは新幹線を選ぶだろう。新幹線は値段は高いがスピードは圧倒的で、高速バスの敵ではない。こういう現実を改めて目にすると、鉄道事業者が存続するには新幹線は必要なのだろう、と思う。


その後、静岡まで行き、帰りには高速バスを使ってみた。

以前の自分なら、静岡から東京に向かうときに、高速バスという発想はなかった。基本的には新幹線を使うし、時間があってゆっくり帰りたいならJRの普通列車だ。しかし、最近は高速バス路線が充実してきたので、今回は選択肢に入れてみた。平日の夕方だったので、上りの東名高速もそれほど混まないだろうという読みもある。

乗ったのはJRバス関東の東名高速バス「駿府ライナー」である。
駿府ライナー

静岡駅前の窓口でチケットを購入する。「トク得割」というのが適用されて、静岡駅前-池尻大橋までが1820円。これはJRの普通列車よりも安い。

平日の夕方に東京に向かう人は少ないようで、車内は空いていた。横4列シートだけれど、隣がいないので快適である。池尻大橋まで3時間弱。ほとんど遅れずに着いた。乗り換えもなく田園都市線の駅まで連れて行ってくれるのだから、沿線住民としては便利だ。列車好きの僕ですら、また使ってもいいな、と思う。少なくとも、JRの普通列車を乗り継ぐよりも、高速バスのほうがはるかに楽である。

こういう状況を知ると、「沼津行あさぎり」が「東名高速バス」に敵わない理由がよくわかった。このままでは「御殿場行あさぎり」も危ういだろうと思う。

惜別乗車で広がる鉄の世界―絶滅危惧車両の事情がわかる

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