鎌倉淳ブログ

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2012 10/10

海上保安庁の巡視船に乗ってみた。第一管区海上保安本部巡視船一般公開訪問記

普段見られない場所を見せてもらうのは楽しいもの。交通違反でパトカーに乗せられても、切符を切られるのはうんざりしますが、パトカー内部は興味津々で見てしまったりします。

陸上で暮らす私たちは、船の中も普段見られない場所です。しかも、海上保安庁の巡視船ともなれば、外観すら滅多にお目にかかることはありません。その内部まで見せてもらえるとしたら、とても興味深いものになります。なんと言っても、巡視船は「海のパトカー」であり、小型ながらも戦闘能力のある「武装船」なのですから。

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海上法案庁は巡視船の一般公開を年に数回、各地で行っています。9月には小樽で、第一管区海上保安本部で巡視船一般公開が行われたので、それを見に行きました。第一管区海上法案本部は北海道の担当で、観光名所として知られる小樽運河のすぐ裏手に事務所を構えています。

この日公開されたのは「えさん」「ほろべつ」の両巡視船と、訓練船「こじま」。

「えさん」は、PL型と呼ばれる形式で、1982年の竣工。排水量は1000トン(総トン数980トン)級だそうです。PL型は1980年前後に28隻も建造された、海上保安庁の主力艇。ただ、最近は老朽化で退役も進んでいるそうです。



船橋内も見学できます。レーダーがあり、保安官の方が見方を教えてくれました。全体に、保安官は親切です。



船橋内の海図台。航海日誌まで置いてあり、目を通すこともできました。オープンですね。



撮影も自由で、こんなに自由に撮影していいのかしらん、と思いましたが、後で聞けば最新鋭艦では撮影禁止の場合もあるとのこと。要するに「30年も前の船だから、自由に撮っていいよ」ということのようです。

ちなみに、現在の海上保安庁は尖閣諸島の対応に忙しく、最新鋭艦は応援に行っている様子。お留守番の老朽艦が見学用に開放されたようです。

調理室、風呂場、公室(食堂)といった船員施設も見ることができました。思ったよりゆったりしています。第二次世界大戦時の艦艇や潜水艦の内部はいくつか見学したことがありますが、それらに比べると、相当に余裕のあるキャビンです。





公室のとなりに「食器室」という名称の給湯室がありました。「こういうところでお茶碗洗ったりするのは、やっぱり若い隊員なんですか?」と、居合わせた女性隊員に尋ねると「……です」との答え。上下関係は厳しそうでした。



つづいて、「ほろべつ」の見学。



こちらは350トン型ですが、実排水量は249トン。中型の高速艇です。PM型と言われるもので、1998年に竣工しました。竣工後14年ですから、船としては中堅選手です25ノットも出る高速艇で、密漁船などの取り締まりにいそしんでいるとか。

「えさん」に比べると内部はコンパクト。乗員は33名です。船橋の操舵室もやや小さめ。



公室のテーブルにはネームプレートが貼ってあり、席順が厳密に定められているようです。「えさん」より15年新しい分、シンプルな内装になっています。



「ほろべつ」の見学中に、公開訓練が行われました。水上に落ちた人をヘリで救出するという訓練です。



続いて、午後からは訓練船「こじま」の見学。これは海上法案大学校の訓練船です。



「こじま」は3000トン型の大型船なので、かなり大きいです。

見学には、大学校の学生の家族も多い様子。自分の子どもや兄弟が乗務している船を見に来た、というわけですね。

甲板には35ミリ機関砲が。訓練用とはいえ、実際にまだ動くようです。



船橋。「えさん」や「ほろべつ」に比べるとかなり広々としています。



最上階にはレーダーと通信機器が装備されています。



ヘリポート。3000トン級の艦艇になると、ヘリを載せることができるのですね。



公室では、「こじま」の練習風景のビデオが流されています。学生の家族とおぼしき皆さんが、かなり熱心に見入っていました。遠洋航海でアメリカやらトルコやらに赴く内容で、一般人の筆者が見ても興味深いものでした。



ここが図書室。文庫本の小説が主体です。普通の大学の図書館などとは蔵書が全く違い、娯楽的な要素の強い書籍が多い印象です。勉学のためというよりは、長い船旅の憩いの場なのかもしれません。



普通の人が過ごす「学生時代」とは異なる世界が、この訓練船の内部にはあります。それを垣間見ただけですが、とても勉強になりました。

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