鎌倉淳ブログ

旅と日常と、たまに美味しいもの

「雑誌・書籍」のカテゴリを含む記事

アフリカにょろり旅

うなぎの研究者がアフリカでうなぎを探す旅。文章は味があり、ユーモアもあっていいですね。大変な旅をユーモアいっぱいに描くって、結構難しいもの。普通の人は、たいして大変でもない旅を、さもすごい冒険のように描くけれど、この著者は逆です。旅本の不作が長引く中、珍しい快作といえます。それにしても、こういう「調査」ができるなら、僕も研究者になりたかったなあ。…というのは、部外者の気楽な感想でしょうか。アフリカ...

「旅」「旅行人」の休刊と、「旅と鉄道」の復刊

旅行雑誌の草分け的存在の「旅」(新潮社)が2012年3月号で休刊することが報じられた。「旅」は、もともとJTBが出版していたが、2004年に新潮社が引き継いで刊行を続けていた。それから8年での休刊となる。事実上の廃刊といっていいだろう。バックパッカーに絶大な人気を誇った雑誌「旅行人」も、この12月1日発売号で休刊となった。「旅行人」は休刊の告知が2年ほど前になされていたし、「旅」に比べれば無名な雑誌なので、大きく...

だいたい四国八十八カ所 レビュー

だいたい四国八十八ヶ所 宮田 珠己(本の雑誌社)だいたい四国八十八ヶ所(2011/01/21)宮田 珠己商品詳細を見る宮田珠己氏は、いつも新しい旅を教えてくれる。「東南アジア四次元日記」では、考えたこともなかったような東南アジアの仏像や公園巡りを教えてくれたし、「晴れた日は巨大仏を見に」は、日本の「未来の名所」を紹介してくれた。もともと、旅行者が心の奥底で密かに思う心象をユーモアを込めて表現するのが上手な書き手...

宮脇俊三「インド鉄道紀行」再読

近年の鉄道書ブームで、宮脇俊三の名著はだいたい復刊しました。ただ、復刊してないものもあります。そのひとつが、「インド鉄道紀行」でしょう。上の写真は文庫ですが、今回、手に入れたのはハードカバーの初版本です。奥付を見たら、発行は平成2年。西暦なら1990年ですから、バブルのピークです。取材は1988年から89年にかけてです。インドが「BRICS」などと称される以前の時代で、「印度放浪」の残り香も漂う頃です...

「必ず行きたい珠玉の絶景遺跡」が発売!

鎌倉淳が監修した新刊ムック「必ず行きたい珠玉の絶景遺跡」が本日発売になりました。必ず行きたい珠玉の絶景遺跡 (洋泉社MOOK)掲載遺跡の選定に協力し、遺跡解説と旅のアドバイスのデータを提供しています。有名遺跡から、あまり知られていない辺境の遺跡まで「絶景」をキーワードにピックアップしました。遺跡ファンでも知らない場所が載っていると思います。ライターさんや編集者さんが美しい写真を探してくださり、見惚れるよ...

「JTB大きな時刻表」が見やすい。これは、手放せなくなりそう

今月は、初めて「JTB大きな時刻表」を買いました。JTBの通常版の時刻表と内容は全く一緒で、版型を大きくして文字を拡大したものです。これまでも「大きな時刻表」は販売されていましたが、購入したのは初めて。使ってみたら、文字が大きくて、とても見やすい。こんなに違うとは思わなかったです。標準サイズの時刻表の文字が見えない、というほど老眼は進んでいませんが、やっぱり大きい方が読みやすいです。違うのは文字サイズだ...

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること【ブックレビュー】

自分が育児に関わってから、子どもを育てるのはこんなにも大変なことなのか、と痛感している。1人の子どもでも大変なのだから、2人、3人と子どもを産み育てるのは、現代日本では並大抵のことではない。しかし、2人、3人と子どもを育てる家庭が数多く存在しないと、人口は減少していく。その意味で、日本の人口が減少していくのは必然である、と一児の父として実感する。人口問題を考えるとき、「少子高齢化」とひとくくりにしては...

人口減少時代の土地問題 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ【ブックレビュー】

大学の法学部の民法の授業で、「登記は対抗要件であって成立要件でない」ということを教わったとき、腰が抜けるほど驚いた。つまり、土地を買ったとして、登記をしなくても所有権の移転は行われる、ということだ。登記をしておかないと、他人によって登記されてしまった場合に、対抗できないだけのことである。これはつまり、登記簿の記載は、不動産の所有者を正しく反映しているとは限らないことを意味する。では、固定資産税など...

ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか【ブックレビュー】

藤代 裕之著ヤフー、LINE、スマートニュース、日本経済新聞、ニューズピックスという5つのネットメディアについて取材した本。ヤフー、スマートニュース、日経はよく見るので、興味深く読んだ。こうしたニューメディアの内情を書いた本はまだ少なく、貴重だ。すべて自社記事で構成する日経は別格として、それ以外の媒体は自社で取材力を持たないか、持っていても小さい。他メディアの記事を掲載するプラットフォームとしての役割が...

私なりに絶景 ニッポンわがまま観光記【ブックレビュー】

同じような旅を続けていると飽きてくる。たとえば、青春18きっぷの旅は楽しいけれど、いつもひたすら普通列車でJR線を乗り続けていたら、いつかうんざりしてくるだろう。山登りだって、同じような山を登っていたら飽きてくる。低山ばかり登っていたら高山に登りたくなるし、冬山や岩登りにも興味が沸くだろう。旅は楽しいけれど、同じような旅はいつまでも続かない。どこかで方向性を少し変えて、自分の旅に新たな視点を持ち込まな...

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