福江-奈良尾航路「フェリー長崎」(長崎世界遺産候補地旅行記13)

五島列島は大きく二つに分けられる。「上五島」と「下五島」だ。

中核都市である福江が「上五島」かと思ってしまうが、そうではない。福江があるのは「下五島」で、「上五島」はその北東にある中通島を中心としたエリアを指す。なぜ中心都市がある福江が「上」でないのかと思うが、おそらく福江のほうが本土から距離的に遠いためだろう。福江島から長崎半島までは直線距離で80キロほどだが、上五島の野崎島から平戸島まではわずか20キロ程度、佐世保まででも40キロ程度である。本土から近いほうが「上」となったのだろう。

福江島見物を終えて、昼のフェリーで中通島へ向かう。昨日乗ってきたフェリーの24時間後の同じ便に乗ったが、今日は新型フェリー「万葉」ではなかった。「フェリー長崎」という旧型である。
フェリー長崎1

旧型なので、案内所兼売店もあり、昔ながらでほっとする。ただ、売店で何かほしいものがあるか、と問われたらとくに何もないので、やっぱりこういう船内売店は消えゆく運命なのだなあ、と思わないでもない。ちなみに、1等客室もあるが、すでに閉鎖されて久しいようである。
フェリー長崎2

天気は悪く、荒れた波をかきわけて上五島へ向かう。この日は高速船ジェットフォイルが欠航したので、その客もこちらに流れている。ジェットフォイルで長崎へ向かおうとしていた人は、この船で中通島を経て長崎に向かわないといけない。ジェットフォイルなら1時間半で着くが、この船は経由便なので、4時間半もかかる。ジェットフォイルを旅の予定に組み込んでいたら、こういう場合にひどい目に遭いそうだ。
フェリー長崎3

福江港を出港して1時間40分で、中通島の奈良尾港に着いた。ここは、中通島でも南のはずれで、港があるだけの小さな町だった。
フェリー長崎4

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