• 『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』ちきりん【ブックレビュー】
    私は中古マンションを2度買ったことがあり、1度目は壁紙の張り替え程度でリフォームはなし。2度目は一部の間取りを変更したリフォームを行いました。リフォームというのは本当に大変で、部分リフォームであっても「今度は新築マンションがいいな」としみじみ思ったものです。スケルトンリフォームとなると、さらに大変なことでしょう。そう思って手に取ったのが、ちきりんさんの「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたく... 続きを読む
  • 『深夜航路: 午前0時からはじまる船旅』 清水 浩史【ブックレビュー】
    夜の船は楽しいものです。船内のけだるい雰囲気、人気のない甲板の眩しすぎる照明、そして漆黒の海。何も見えない海上を突っ切る孤高感が、気分を高揚させてくれます。『深夜航路』は、そんな真夜中に走る船に的を絞り、午前0時~3時に出港する国内全14航路を乗りつぶした本です。津軽海峡フェリー(青森~函館)や商船三井フェリー(大洗~苫小牧)といったメジャーな深夜航路から、四国汽船(直島~宇野)といった、ややマイナー... 続きを読む
  • 『データでよみとく 外国人“依存"ニッポン』NHK取材班【ブックレビュー】
    日本に住んでいる外国人が増えていると感じるのは、今に始まったことではありません。ただ、私が住んでいる東京の城西地区では、そこまで多い、という印象はありませんでした。幼稚園の1クラスに1~2人の外国人がいる程度で、まだまだ超少数派です。しかし、それは私の住んでいる地域の特徴であって、東京都内全体でみると、話は違うようです。本書『データでよみとく 外国人“依存"ニッポン』によれば、東京都内でも、外国人居住者... 続きを読む
  • 『北朝鮮と観光』 礒﨑敦仁【ブックレビュー】
    私が北朝鮮に観光旅行で行ったのは、1995年4月のこと。「平和のためのピョンヤン国際スポーツ及び文化祭典」という国家的イベントが開かれ、北朝鮮が外国人観光客の受け入れを拡大したときです。私が参加したツアーは5日間17万円程度で、当時としては破格に安かったと記憶しています。本書『北朝鮮と観光』によれば、北朝鮮が日本人の観光客を受け入れたのは1987年から。その後、日本人の北朝鮮観光のブームは3回ありました。受け... 続きを読む
  • 「東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編」下川裕治【ブックレビュー】
    下川裕治さんは、とりたてて鉄道ファンではないようですが、最近、海外の鉄道旅の本をいくつか出されています。気になっていたので、そのうちの一冊を読んでみました。『東南アジア全鉄道制覇の旅』(全2タイトル)の前編にあたる『タイ・ミャンマー迷走編』です。鉄道完乗本といえば、宮脇俊三の『時刻表2万キロ』が輝きます。それと比較すると、宮脇氏が鉄道ファンを自認しての完乗を目指したのに対し、鉄道にそれほど興味のない... 続きを読む
  • 「応仁の乱」呉座勇一【ブックレビュー】
    言わずと知れた、呉座勇一先生のベストセラー。応仁の乱で私が一番不思議だったのは、京都という、それほど大きくもない都市で、二つ勢力が10年にもわたって戦争を継続した、という点です。両軍はそれぞれ堅固な陣地を作っていたそうですが、山岳要塞でもあるまいし、なぜ陥落することはなかったのか。なぜ、戦力的に有意な陣営が、もう一方の陣営を駆逐することができなかったのか。『応仁の乱』(呉座勇一、中公新書)は、私のそ... 続きを読む
  • 「硫黄島」石原 俊著【ブックレビュー】
    旅をして沖縄で米軍基地を見たり、北海道から国後島を眺めたりすると、先の大戦がいかに愚かで、その爪跡がいかに深く、その傷はまだ癒えてないことを、私たちは知ることができる。それらは見える傷だけれど、目に見えていない傷も、きっと多い。硫黄島の扱いも、その一つだろう。私たち民間人は硫黄島を訪れることができないから、そもそも硫黄島の深い傷に接することすらできない。硫黄島の島民は、戦時中に国の命令で強制疎開さ... 続きを読む
  • 「憲法問答」橋下徹・木村草太【ブックレビュー】
    法律には手続法と実体法があり、勉強して面白いのは実体法です。手続法は、正直なところ、つまらない。六法でいえば、民訴法と刑訴法が手続法です。これらは民法や刑法より、勉強していてつまらない。というより、民法や刑法に付随するものだと考えている人も少なくないでしょう。大学の授業でも、手続法は実体法に較べて人気がなかった気がします。そして、法律家や公務員になる人以外は、手続法よりも実体法が大事なのは事実です... 続きを読む
  • 「乱と変の日本史」本郷和人著【ブックレビュー】
    日本の中世史には2つの見方がある。東国国家論と権門体制論である。東国国家論は、朝廷と将軍を並立し、東国にもう一つの王権があったという立場。権門体制論は、天皇家、公家、寺社、武家など複数の権門勢力が、相互補完また競合するという立場である。神奈川県出身の私としては、鎌倉に王権があったと考える東国国家論を贔屓目に見てしまう。『乱と変の日本史』の著者・本郷和人氏は、東国国家論の人なので、その点で本書は私に... 続きを読む
  • 「承久の乱」(本郷和人・文春新書)レビュー
    私は大学受験を日本史で受けましたが、保元・平治の乱から承久の乱に至る70年間は苦手でした。歴史の流れを掴むのが難しかったからだと思います。『平家物語』も読んでみましたが、似たような名前の登場人物が現れては死んでいき、どうも頭に入りません。よくわからないまま、年号と人物を丸暗記して受験を終えると、もう源平合戦も鎌倉幕府の成立も、過去の話となりました。いやもちろん、過去の話なんですが。戦乱の時代の歴史は... 続きを読む

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