• 三陸の鉄道は復旧できるか(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う14)
     JR東日本の清野社長は、被災した鉄道路線をすべて復旧させると明言している。しかし、その道筋ははっきりしない。 現地を見てみた印象では、津波被害を受けなかった区間も多く、それらの区間の復旧作業はそれほど困難ではないようにも見える。津波被災区間にしても、土地は残されているのだから線路を復旧させることは十分可能だ。ゼロから路盤を造り直すのに近い作業になりそうだが、JR東日本ならば、土地さえあればそれほ... 続きを読む
  • 気仙沼駅 (東日本大震災・鉄道の津波被災を追う13)
     気仙沼は、津波が押し寄せた夜に、大規模な火災が発生した。そのときの、黒こげた船が、いまも港に残されている。 気仙沼はこのあたりでは大きな港湾だっただけに、津波のときにも多数の船がいたようだ。そのため、船が多数陸に乗り上げてしまった。 現在もその除去が済んでいないために、市街地の道路が乗り上げ船舶によって寸断されている。ただ、災害から2ヶ月が経ち、船舶を避けての迂回路もつくられている。舗装する時間... 続きを読む
  • 竹駒駅、上鹿折駅 (東日本大震災・鉄道の津波被災を追う12)
     陸前高田から、大船渡線に沿って気仙沼方面にクルマを走らせる。陸前高田駅から2.9キロ離れた竹駒駅でも、津波被害を受けた。 ただ、陸前高田市街のように、何メートルもの高い津波が押し寄せてきたわけではないようで、近くの民家は無事なものが多い。それなのに、瓦礫やら住居の残骸などが線路上には積み上がっている。それほど高くない潮の流れが、このあたりをおそったようだ。 待合室の中もめちゃめちゃになっている。... 続きを読む
  • 陸前高田駅 (東日本大震災・鉄道の津波被災を追う11)
     今回取材した中で、もっとも被害が激しかったのが、陸前高田市である。大船渡市から三陸自動車道経由で街にはいると、その景観は壮絶すぎて息が止まる。街が丸ごと失われているのである。 大船渡市や石巻市は、無事なエリアと被災エリアの差に愕然としたが、陸前高田にはそういう区別はほとんどない。都市がほぼすべて津波に沈んでいる。津波の高さが、他の街とは段違いに高かったようで、ビルの4階くらいまで水に埋まったよう... 続きを読む
  • 甫嶺駅(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う10)
    甫嶺駅。 津波は築堤を乗り越えて、線路を流している。  駅の待合室に、津波の予測図が貼られている。これを見ると、被害予測と現実の被害は、驚くほど一致している。つまり当地ではこの程度の津波は予測されていた災害なのだが、いくら予測されていても、現実に起こるという「現実感」を感じていた人は少なかったのではなかろうか。 待合室から海を望むと、鉄道築堤より海側はほぼ壊滅しているのがわかる。 しかし、鉄道築堤... 続きを読む
  • 三陸駅(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う9)
     三陸鉄道南リアス線をたどる。三陸自動車道で山中を迂回して、まずは三陸駅へ。 三陸駅周辺の集落は越喜来というが、津波でほぼ壊滅している。南リアス線は、このあたりでは高台を走っていて、なんとか数メートルの差で津波被害を免れた様子だ。三陸駅も無事である。 鉄道高架のすぐ近くまで浸水しているので、文字通り間一髪である。駅施設はそれほど大きな被害は見えない。 越喜来から、南へ進む。隣の集落の泊周辺では、南... 続きを読む
  • 盛駅、赤崎駅(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う8)
    盛駅はJR大船渡線の終点で、三陸鉄道南リアス線の起点であり、岩手開発鉄道も交わる鉄道のジャンクションだ。大船渡港の奥にあるが、幸いなことに、盛駅は津波被害を受けていない。地面の陥没などは見られるが、見たところ深刻な被害はない。三陸鉄道の車両基地も無事のようだ。しかし、三陸鉄道の駅舎は閉鎖されている。盛駅を発着する南リアス線は、全線が不通で、再開の見込みは経たない。盛駅から大船渡港方面に進むと、たっ... 続きを読む
  • 岩手石橋駅、日頃市駅(東日本大震災・鉄道の津波被害を追う7)
    女川から、岩手県の水沢に入ってホテルに泊まる。宮城県のホテルは満室が多いが、岩手県はまだ余裕がある。水沢あたりはたいした被害がないだろう、と思ったら、北上川を渡る橋が通行止めになっている。水沢に限らず、宮城から岩手にかけて、通行止めの橋は少なくない。地盤が動いて橋とずれてしまったのだろう。水沢から盛街道を東へ進み、岩手開発鉄道の岩手石橋駅に至る。ここは、見たところ大きな被害はない。太平洋セメントの... 続きを読む
  • 女川駅 (東日本大震災・鉄道の津波被害を追う6)
     万石浦から峠を越えると、女川である。峠を超えたあたりから、風景は突如凄惨になる。かなり標高の高い地域でも、廃墟とがれきの荒野になっている。野蒜や石巻よりも凄惨だ。目を覆いたくなる。 坂を下り市街地に出ると、女川駅がある。 上が、2010年9月に撮影した女川駅の写真。下が今回撮影したものだ。「女川駅が跡形もなくなっている」というのは聞いてはいた。しかし、これだけ本当に跡形もなくなるというのは、目を... 続きを読む
  • 仙石線下り3353S、石巻駅(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う4)
     陸前大塚をすぎると、仙石線は松島湾を離れ石巻湾に近づく。それとともに、津波被害は一気に深刻化する。野蒜付近の惨状を見たとき、僕は言葉が出なかった。カメラのシャッターを押す気にもなれない。 野蒜をすぎて、少し落ち着いたところで、左手の仙石線の線路上に4両編成の車両が見えた。 どうやら、野蒜駅を出たところで津波被害に遭った下り石巻行き3353Sのようである。3353Sは、ここより少し野蒜寄りの小高い位置で停車... 続きを読む

書いている人


かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

kamakurajunをフォローしましょう

カテゴリ

サイト内検索

おすすめ記事

月別アーカイブ

 

ブログ村

全ての記事を表示

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
旅行
110位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
11位
アクセスランキングを見る>>

訪問者数