• 七百駅と旧型車両と新幹線(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記5)
    13時40分発の折り返し列車に乗り、七百駅で降りてみる。先ほども書いたように、ここには車庫があり、今は本社も併設されている。七百駅の駅舎は、がらんとしている。20畳ほどのスペースの壁際に、ベンチが申し訳ない程度に付いているだけだ。かつては有人駅で、窓口も改札口もあったのだろうが、今は窓口はベニア板で打ち付けられ閉鎖され、改札は撤去されている。駅舎内にある設備は時計だけだ。これも、近隣住民の贈呈と書かれ... 続きを読む
  • 十和田市駅の悲劇(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記4)
    十和田市駅では、ホームから陸橋が延びていて、そこを渡ると駅施設に着く。駅施設はショッピングセンターの2階の一角にある。駅ビルにショッピングセンターを併設してあるわけだ。ただ、改札をくぐると、ショッピングセンターのシャッターは閉まっている。以前来たときは開店していて、女子高生がアクセサリー店で暇つぶししながら列車を待っていたりした気がする。しかし、今はシャッターが冷たく閉まっていて、薄暗い階段を降り... 続きを読む
  • 十和田学校街道(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記3)
    さて、その通勤通学電車風観光鉄道は、雪の青森の平原に向けて出発した。このあたりは、南部藩の時代は原野だったらしく、近代になってから入植がおこなわれた開拓地である。でも、そんな面影は深い雪に埋もれていて、見えるのは点々とした家並みと防雪林ばかりである。途中七百という駅に停まる。ここには車庫があり、十和田観光電鉄の全車両が所属している。といってもたいした数ではないが、旧型の車両が留置されているのが目を... 続きを読む
  • 三沢駅と通勤型車両(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記2)
    青森駅から青い森鉄道に乗って、三沢までは1時間あまりである。この区間は、2010年の東北新幹線新青森開業によって、第三セクター化された。第三セクターといっても、株主の8割が自治体、残りの2割もほとんどが地元銀行や電力会社の出資で、事実上の公営企業である。10時42分の普通列車に乗る。平日昼間の列車で、2両編成の座席は3割くらい埋まっていた。車両は701系といって、JR東日本が東北地方で使っている車両と全く同じであ... 続きを読む
  • 十和田観光電鉄へ(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記1)
    十和田観光電鉄は、不思議な鉄道である。ネーミングは十和田湖への観光客を狙っているのだけれど、この鉄道で十和田湖に行こうとすると不便である。というか、困難ですらある。実際、十和田観光電鉄を使って十和田観光をしようとする人はほぼ皆無だ。会社のほうも観光客を誘致しようとする工夫はしておらず、観光客向け列車もない。旧東急のステンレスの通勤車両をお下がりで使用しているだけである。トロッコ列車とか、そういうイ... 続きを読む

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