• 妻籠宿
    妻籠は、いつの間にか日本屈指の観光地になった。木曽山中にある小さな集落なのだが、江戸時代の宿場町の街並みがよく保存されているということで、外国のガイドブックであるロンリープラネットで絶賛され、ミシュランのガイドブックでも1つ星が付けられた。いまでは、日本人よりも外国人に人気の観光地、とすら言われている街である。あいにく僕は訪れたことがなかった。赤沢森林鉄道に乗った後、近くだろうと言うことで行ってみ... 続きを読む
  • 赤沢森林鉄道
    森林鉄道記念館-丸山渡 1.1kmかつて、日本各地の山林には森林鉄道が張り巡らされていた。そのほとんどは1970年代までに廃止され、現在まで残されているのは、安房森林軌道(屋久島)と京都大学演習林軌道(京都府)の二つだけである。ただ、どちらも関係者が利用しているだけで、一般人は乗車できない。一般人が乗れる森林鉄道は、全国で数カ所の保存鉄道だけである。赤沢森林鉄道は、そのひとつである。これは1975年に... 続きを読む
  • 黒部ルートは一般開放できるか?(未公開黒部ルート旅行記10)
    黒部ルートはおもしろい。これを一般に開放すれば、素晴らしい観光ルートになるだろう。山岳観光の盛んなスイスでも、ここまでバリエーションに飛んだ観光ルートはないかも知れない、と思う。こう考えるのは僕だけではなく、黒部ルートを一般公開しよう、という運動は、このルートが完成してからずっと続いている。が、現実に一般開放しようと実務的なことを検討し始めると、さまざまな問題点があるようだ。「インクライン」の項で... 続きを読む
  • 黒部ダム(未公開黒部ルート旅行記9)
    トロリーバスの改札から、長い階段を上がり、ダム展望台に出た。眼下に、黒部ダムの弧が飛び込んできた。黒部ダムは2回目である。前に来たのは1994年頃だと思う。夏の暑い日だった。扇沢にクルマを停めて、満員のトロリーバスに揺られてここまでやってきた。とにかく人が多かった。長い間をあけて同じ景色を見ると、奇妙な非現実感にとらわれる。ずいぶん昔に来たような気もするし、ついこないだ来たような気もする。そしてそ... 続きを読む
  • 黒部トンネル内専用バス(未公開黒部ルート旅行記8)
    作廊-黒部ダム 10.3㎞インクラインを降りると、目の前にバスが停まっている。これは普通の緑ナンバーのバスである。その先には道路用トンネルが延びている。黒部トンネルである。このトンネルは、インクラインと黒部ダムを結んでいる。関西電力の専用道路で、一般車はもちろん、営業用のバスも入ることができない。幅が狭い上に見通しが悪く、待避設備も足らないことから、道路運送法上の「道路」として扱うことができず、営業用... 続きを読む
  • インクライン(未公開黒部ルート旅行記7)
    黒部川第四発電所(インクライン下部)-作廊(インクライン上部) 0.8㎞黒部川第四発電所駅では、上部専用鉄道線のレールはさらに奥まで少し延びて途絶えている。そこが、黒部ルートの次なる輸送機関・インクラインの乗り場である。インクラインとは、英語で「傾斜」という意味である。いわゆるケーブルカーだが、鉄道事業法による認可を受けてないものは、こう称するらしい。二本の軌道の上を走る輸送機器が、鋼製のケーブルに... 続きを読む
  • 黒部第四発電所(未公開黒部ルート旅行記6)
    黒部第四発電所は、1963年の完成。内部に入ると、昭和の技術が結集された、という雰囲気が充ち満ちている。内部には立派な会議室があり、北アルプスの山岳地帯の地下とは思えない。会議室で、黒部ダムと発電所の説明を受ける。が、黒部ダムにまつわるエピソードは広く流布されているので、ここでは記さない。発電所の内部を見学する。実際に発電していた水車や、現在発電中のシャフトなどまで見学することができる。この発電所... 続きを読む
  • 上部専用鉄道線2(未公開黒部ルート旅行記5)
    列車は仙人谷駅に停車した。ここは上部専用線唯一の屋外駅である。黒部川をまたく橋梁の上に位置しているためだ。ただ、橋脚上の設備全体に屋根がかけられており、冬季は完全に密閉することができるという。そのため、この区間は冬季でも運休しない。参加者は駅に降りる。といってもホームはないので、線路の横に降り立つだけである。他の駅はすべて通過するのだが、この駅に停車するのは、単に観光のためか、と思ったら、最後部の... 続きを読む
  • 上部専用鉄道線1(未公開黒部ルート旅行記4)
    欅平上部-黒部川第四発電所前 6.4㎞竪坑エレベーターを降りると、欅平上部駅である。ここは、上部専用鉄道(上部軌道)の起点で、側線を持つターミナルである。ただ、黒部ダムと反対方面にも線路は延びているので、形としては途中駅になっている。反対方面の線路は黒部川第三発電所に続いている。この写真が、黒部川第三発電所方面。こちら方面には、参加者は乗ることができない。駅施設は全てトンネル内にあるが、細い通路を歩... 続きを読む
  • 黒部峡谷鉄道工事用線(未公開黒部ルート旅行記3)
    欅平-欅平下部 0.5㎞一般人が乗れる黒部峡谷鉄道本線は欅平が終点である。が、線路は、その先のトンネル内まで続いている。9時20分に欅平の食堂に集まった「黒部ルート」参加者たちは、手続きを済ませ、10時発のトロッコ列車に乗る。これは欅平から「その先のトンネル」に入っていく。トンネルは左右に二つあり、左は、黒部川第三発電所への引込線である。参加者たちが入るのは右側のトンネルである。このトンネルは、距離... 続きを読む

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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