鎌倉淳ブログ
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三沢駅と通勤型車両(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記2)
2012
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02
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29
青森駅から青い森鉄道に乗って、三沢までは1時間あまりである。この区間は、2010年の東北新幹線新青森開業によって、第三セクター化された。第三セクターといっても、株主の8割が自治体、残りの2割もほとんどが地元銀行や電力会社の出資で、事実上の公営企業である。10時42分の普通列車に乗る。平日昼間の列車で、2両編成の座席は3割くらい埋まっていた。車両は701系といって、JR東日本が東北地方で使っている車両と全く同じであ...
十和田観光電鉄
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十和田観光電鉄へ(2012年さよなら十和田観光電鉄旅行記1)
2012
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02
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28
十和田観光電鉄は、不思議な鉄道である。ネーミングは十和田湖への観光客を狙っているのだけれど、この鉄道で十和田湖に行こうとすると不便である。というか、困難ですらある。実際、十和田観光電鉄を使って十和田観光をしようとする人はほぼ皆無だ。会社のほうも観光客を誘致しようとする工夫はしておらず、観光客向け列車もない。旧東急のステンレスの通勤車両をお下がりで使用しているだけである。トロッコ列車とか、そういうイ...
十和田観光電鉄
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「鉄道スキー」がブーム? ガーラ湯沢とナスパ・スキーガーデンに行ってみた感想
2012
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02
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27
あまり知られていないけれど、近年は「鉄道スキー」がブームである。そんな話聞いたことがない、最近はスキー・スノボ離れが深刻で、スキー場が経営難に陥っているじゃないか、と考えている人もいるようだけれど、それは交通不便で設備も古い施設の話である。鉄道アクセスの整った新しいスキー場は、芋の子を洗うみたいに混んでいるらしい。そんな話を聞いて、久しぶりにスキーをしてみたくなり、2月下旬に「鉄道スキー」に行って...
国内旅行
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終点・青森駅(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記9)
2012
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02
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26
最後の分水嶺である大釈迦の小さな峠をトンネルで越えると、もう終点青森である。真っ白な大地に輝けるような高架橋が見えたら、それは東北新幹線。細いホームの新青森駅にご丁寧に停まると、青森駅構内の複雑なポイントをゆっくりと抜けて、列車は10時26分の定刻に、終点青森駅に到着した。凍り付いたホームに降り立つと、ここが正真正銘の北国であることを実感する。昨日の夕方までは、たしかに乾燥した大阪にいた。それが、たっ...
日本海
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冬の寝台車の朝(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記8)
2012
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02
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25
寝台車はよく揺れる。車齢30年のオンボロとなればなおさらである。だから夜中に何度も起こされるのだが、それでもこの日はよく眠れた。何度か目覚めながらも、本格的に目を覚まして起きあがったのは、東能代に着いたときだ。時刻は6時27分。加賀温泉を過ぎて眠ったのが21時すぎだったから、たっぷり9時間は眠ったことになる。すっきりした頭で朝を迎えるというのは気持ちいい。できれば目覚めのコーヒーなどあれば、なお素晴らしい...
日本海
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特急なのに特急に抜かれる件(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記7)
2012
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02
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24
始発駅の大阪で、「日本海」は入線から出発までは6分しかなく、あわただしい。写真を撮っているうちに列車は動きだし、あわてて席に戻り外を眺める。見慣れた梅田の町のネオンがゆっくりと後ろに流れていく。もう寝台車から梅田の夜景を眺めることはできなくなるのだなあ、と思う。軽やかに列車線を走り、京都に着く。駅のホームには通勤客が行列を作って列車を待っている。こういうときには、寝台車の優越感がある。僕は満員の通...
日本海
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冬の「日本海」出発準備(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記6)
2012
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02
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23
冬季に「日本海」に乗るにあたっては、注意点がある。天候である。冬の日本海側はよく荒れる。「日本海」は走行距離が長いので、福井から青森までの日本海側のどこかが荒れて、線路が寸断されれば運休である。そのため、冬季は運休がとても多い。正確な資料はないが、運転率はたぶん8割程度だと思う。そのため、できれば天候を確認してから寝台券を取りたいところである。しかし、廃止が決定されてからというもの、寝台券は売れる...
日本海
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何でいまさら「日本海」 (2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記5)
2012
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02
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22
寝台列車というのは、残念ながらあまり便利な乗り物でもないし、快適な乗り物ともいえない。スピードは遅いし、揺れるから熟睡できない。だから、仕事では使いにくい。鉄道好きな僕ですらそう思うのだから、普通の人はなおさらだろう。ということで、普通の人は寝台列車など使わずに、飛行機か新幹線で移動してビジネスホテルに泊まる。そんな時代でも大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」がここまで生き残ってこれたのは、東北の日...
日本海
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和歌山電鐵「たま駅長」はお昼寝中 (2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記4)
2012
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02
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21
和歌山電鐵は、「たま駅長」で知られる。といっても、昔からそういう「狙った」鉄道会社ではなかった。少し前までは、南海電鉄貴志川線という地味な名前で、南海カラーの電車が地味に行ったりきたりしていただけである。南海といえば大手私鉄なので、ローカル線といえども安泰かと思われていたが、2000年代になって、「赤字路線のため手放したい」と表明した。困った地元は引き受け手を探し、岡山電気軌道がそれに応じて和歌山電鐵...
日本海
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旧全日空ゲートタワーホテルは中国人だらけ(2012年さよなら寝台特急「日本海」旅行記3)
2012
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02
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20
りんくうタウンでの宿は、「スカイゲイトホテル関西エアポート」である。かつての「全日空ゲートタワーホテル大阪」の建物であるが、ビルを運営する第三セクターが経営破綻した後、全日空は運営から手を引いている。全日空ゲートタワーホテルといえば、関西空港対岸のランドマーク的建物で、その昔は関西人憧れの高級ホテルだった。そんなホテルを、僕は楽天トラベルでぴっぴと9000円で予約した。時代の移り変わりとはいえ、残酷な...
日本海
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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→
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