井上ひさしが「
ボローニャ紀行」という本を著しているくらい、ボローニャは歴史の蓄積の街です。世界最古の大学がある都市として、広く知られています。
ボローニャの街の名物は、張り巡らされた回廊の歩道です。狭い都市にたくさんの人口(学生)を入れるために、通路の上に建物が増築されたのが始まりだとか。

その回廊が集まるところが、街の中心地・マジョーレ広場です。いつも賑わっています。

広場から少し離れたところに、ふたつの塔があります。塔は、豊かさを象徴する建物として、富豪たちが建てたのだとか。

最盛期には180もの塔があったそうですが、現存するものは20くらいだそうです。
市内に残る最大の塔であるのが、上記写真の右側、アシネッリの塔。
ここに登ると、市内が一望できます。高いところ好きの筆者には、ボローニャでいちばんのお気に入りの場所となりました。

大学都市としてのボローニャの名所は、解剖学教室です。1637年に設けられた、世界で初めての人体解剖学教室だそうです。日本でも医学部生にはわりと有名な場所だそうですが、筆者はボローニャを訪れて初めて存在を知りました。

17世紀の教室が、当時のまま保存されているとか。古い建物をきちんと保存・活用し続けているのは、さすがイタリアです。
最後に、ボローニャの軽い食事のおすすめとして、「MERCATO DI MEZZO」を挙げておきます。マジョーレ広場の南東にある市場外にある小さなモールで、総菜屋からテイクアウトした食事をその場のテーブルで食べられます。


ドラフトビールやワインを売るお店もあり、お酒を飲みながら軽い食事ができますし、何より美味しいです。ヨーロッパには、こうした軽く美味しいランチができる店が少ないので、重宝しました。
2017年サンマリノ紀行は、これで終わりです。
ボローニャ紀行(井上ひさし)