NHK「絶海!謎と神秘の巨石文明 モアイとイースター島 ~21のミステリーを徹底究明!~」レビュー

イースター島を取り上げた番組はあまり多くありませんし、あっても通りいっぺんのものが多いのですが、今回のNHKの「絶海!謎と神秘の巨石文明 モアイとイースター島 ~21のミステリーを徹底究明!~」は、なかなか面白かったです。

イースター島の歴史をひもときながら、行き当たる疑問に一つ一つ答えていくというもの。番組の目玉となるほどの大発見はありませんでしたが、丹念な取材で小さなネタを積み重ねていて、「へえ~知らなかった」という知見がちりばめられており、見ていて飽きませんでした。

イースター島NHK
「絶海!謎と神秘の巨石文明 モアイとイースター島 ~21のミステリーを徹底究明!~」
【放送】1月6日(土)[BSプレミアム]後8:00
【ナビゲーター&語り】朝倉あき
画像:NHKウェブサイトより

イースター島に地底湖があることは初めて知りました。井戸水を飲んでいると聞いていたので、その井戸水がどこから来ているかというと、地底湖なのですね。

イースター島には、かつて木々が溢れていたことや、それが伐採され尽くして食料難が起きたことは知っていましたが、「木がなくなってカヌーが作れなくなり、魚が捕りにくくなった」という指摘には、はっとさせられました。

そうですよね。カヌーなかったら大変ですね。カヌーがないので、食料難になっても外洋に逃げて新天地を探すということもできなかったのだろうか、と考え込んでしまいました。

イースター島は、環境破壊が行き着く先を示した歴史的な教訓という話は、よく聞きます。そういう説教くさい表現はなかったものの、そうしたことが感じられる番組構成もよかったと思います。食人的な痕跡が残されていることも初めて知りました。

ちなみに、この番組は2017年6月に放送した「天空の謎 マチュピチュ ~21のミステリーを徹底究明!~」の続編という位置づけだそうです。

「天空の謎 マチュピチュ」は、正直、通り一遍のネタばかりでつまらなかったのですが、今回の「絶海!謎と神秘の巨石文明 モアイとイースター島 」は面白かったです。

マチュピチュは、子孫も文明も途絶えてしまったので新たなネタが見つかりにくい一方、イースター島はいまも島の生活が続いているので、その意味で新たなネタを探しやすいのかもしれません。

それにしても、もう一度行きたいなあ、いいなあ、イースター島。

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