札幌ラーメンが好きかと問われれば、それほどでもない。札幌味噌と福岡豚骨を比較したら、豚骨のほうが好きだし、仮に札幌ラーメンの名店と福岡ラーメンの名店が並んでいたら、たぶん福岡ラーメンの店に入る。
でも、札幌に行って1日滞在するなら、1食は食べたくなる魅力がある。それが札幌ラーメンだ。焦げ付くような味噌の味をかみしめ、ああ、札幌に来たんだな、と実感するのである。
子どもを連れてラゾーナ川崎のフードコートに行ってみると、札幌ラーメンの店があった。
「札幌みその」という店で、手稲に本店があるらしい。炙り豚バラ肉が盛られたラーメン「炙り豚盛り味噌ラーメン」が名物らしく、人気ナンバーワンは味玉のせ。コレステロールが高いゆで卵は、あまり食べないようにしているのだけれど、人気があるなら、仕方あるまい。
で、出てきたのがこれ。950円。

なんというか、懐かしい札幌の味です。いや、懐かしいと言うほど通い詰めていないのですが。なんというか、札幌に行った気になれる。
炙り豚バラ肉は、固まっていて、正直、大して美味しくないのでどうでもいいが、味噌ラーメンは正統的な札幌の味です。ちじれ中細麺に、味噌が絡んで、がっちりと口の中に広がります。
うーん、重い。札幌に行って食べるといつも感じるこの重み。
全身が塩分にまみれていく感覚です。
おいしいことはおいしいけれど、夏の川崎で食べるには重すぎました。
それにしても、ラゾーナ川崎のフードコートは、イオン系のモールとは違った個性的な店が入っていて、なかなか面白いです。子連れだと、フードコート以外にはなかなか行きづらいので、フードコートの充実したショッピングモールは、楽しめます。