紅白歌合戦を見て考えたこと

紅白歌合戦

紅白歌合戦の完成度が高かった。録画して見たけれど、最後のサザンオールスターのシーンなんて、二度も見てしまった。二度見たくなるくらい、素晴らしい出来だった。

改めて唸らされたのは、NHKの番組制作能力の高さ。あのクオリティの番組を、生中継で、4時間半びっちり、大きなミスもなく作り上げるというのは、そう簡単なことではないだろう。

演出に手抜きはなく、本当に細かいところまで気を配っている。これだけの番組を民放が作るのは、まずムリじゃないかと思わずにはいられなかった。制作費の問題ももちろんあるけれど、制作費があったとしても、いまの民放に紅白並みの歌番組を作る制作能力があるのだろうか?と考え込む。それほど、番組制作力では、NHKが独走してしまっている。



20~30年前のNHKは、オーソドックスな安定感のある番組を作るのは巧かったけれど、歌番組の演出となると、民放キー局のほうがセンスがあった気がする。当時の紅白は、どこか野暮ったい、役所が主催するお祭りのような印象だった。けれど、今はもう違っていて、演出はじつに洗練されている。

結局のところ、安定した受信料収入を背景に、能力の高い人材を多数採用し続け、社内で競争させ、十分な制作費で番組を作り続けたから、これだけの進歩を遂げたのだろうと思う。

いっぽうで民放は、広告収入の頭打ちから、制作費は削られ、現場を担う制作会社にいい人材を採用しづらくなってきたと聞く。お金と人材が限られれば、歌番組のセットはしょぼくなり、演出もおおざっぱになっていく。

受信料制度にはいろいろ疑問があるけれど、もしNHKがなければ、日本の番組制作技術は停滞していたかもしれない。それは、日本の放送文化の停滞を意味していたはずだ。

「勝手にシンドバッド」での、桑田佳祐と松任谷由実の共演を見ながら、そんなことを考えてしまった。

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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