大人がスキーをするときと、子どもにスキーをさせるときでは、行くべきスキー場が異なります。
子どもにスキーを教える目的なら、ファミリーをターゲットにしたスキー場が適しています。できれば規模が大きくないところ。高速でゲレンデをかっ飛ばすスキーヤーや、座り込んで進路を妨げるスノーボーダーがいないからです。
その点で、蓼科東急スキー場は、一つの候補になります。なにしろ、コース面積はわずか2.5haと小さく、索道はリフト1本だけで、あとはスノーエスカレーターがあるだけです。中級者以上は、よほどの物好きでなければ、こんな小さなスキー場に来ようとは思わないでしょう。

息子は4歳で、そろそろスキーデビューさせたいところですが、最初から無理強いをさせて嫌いになられても困るので、今回は、雪遊びだけの目的で来ました。小さいながらも東急が運営しているので、ローカルゲレンデとは違うクオリティはありそうです。
朝ゆっくりとした時間に近くのホテルを出て、クルマでゲレンデ横の駐車場へ。駐車場もスキーセンターも空いていて、快適に手続きできます。

ただ、息子は着替えでぐずって、なかなかゲレンデに出ようとしません。
抱っこしてゲレンデの入口まで行きましたが、そこから先へは足を踏み入れてくれません。ちょうど、スキー教室のグループが集まっていて人が多く、場内音楽が少しうるさかったので、息子には怖い雰囲気になっていたのだと思います。

無理にゲレンデに行くのはやめて、スキーセンターの横で雪遊び。

その間、私はリフト券を買って、コースを滑りました。
2コースしかありませんが、「からまつ」というメインコースはそこそこの斜度があり、圧雪もきれいにされていて、気持ちよく滑れます。リフト1本で距離が短いことが残念ですが、おかげでガラガラなわけですから、それはそれで快適です。

いわば東急のプライベートゲレンデなわけで、優雅にまったり楽しむのが、ここの流儀なのかもしれません。

蓼科エリアは、晴天率の高さも利点です。この日は少し雲が多かったですが、天気がいいと小さな子どもも遊びやすいでしょう。
息子も、最後に場慣れして、雪遊びエリアでソリをして帰りました。ゲレンデの片隅に、ソリを使える緩やかな斜面があり、ここだけなら無料で遊べます。