東武動物公園が開園したのは、1981年。「カバ園長」こと西山登志雄氏の手腕もあり、メディアで話題になりました。テレビCMも打っていて、ちょっとしたブームになったと記憶しています。
それから30余年。昔のようなブームはありませんが、それでも東武動物公園は、東武沿線を代表するレジャー施設として、存在感を保っています。
東武動物公園の魅力は、そのアクセスの便利さ。東武スカイツリーラインで、東武動物公園前まで急行で35分。駅から徒歩10分ほどなので、都心からでも1時間ほどで着けます。
クルマのアクセスも便利で、東北道の蓮田スマートICから西門まで10分ほどです。

園内は広く、駅側の東門から、駐車場側の西門まで、直線距離で1.5kmほどあります。その広大な園内に、動物園のほか、遊園地やプール、乗馬施設といった多彩なレジャー施設が入っています。そのためか、東武動物公園は、最近「ハイブリッドレジャーランド」と称しています。
園内を横断する乗り物が、「太陽の恵み鉄道パークライン」。園内移動用の遊覧鉄道です。

遊覧鉄道として珍しく、円周式ではなく2点間を往復します。中間のリバティーランド駅には交換設備まであり、週末はここで行き違いが行われます。両端の2駅には、機関車の方向転換のためのターンテーブルまであります。

このターンテーブル、2線式です。2線式はきわめて珍しいです。
途中には遮断機付きの踏切もあります。鉄道会社が運営しているだけあって、とても本格的な遊覧鉄道です。
牽引する蒸気機関車はバッテリーカー。7両編成は遊覧鉄道としては長大で、牽引力が必要なためか機関車は3軸駆動になっています。バッテリーカーなので、車両的なおもしろさはあまりありませんが、長大編成は見ものです。
遊園地には、「ホルンさんのファーム鉄道」という、もう一つの遊覧鉄道があります。こちらは、農場を鉄道で回るという設定のテーマパーク系の鉄道アトラクションです。

「太陽の恵み鉄道パークライン」が園内移動を目的としているのに対し、「ホルンさん」は、乗ることを楽しむアトラクションです。
遊園地の目玉アトラクションは、「新滑空水上コースターカワセミ」でしょうか。水上をアップダウン、急旋回する動きが特徴で、「カワセミになって滑空しているような新感覚コースター」だそうです。最高速度は87.2km/hです。

画像:東武動物公園ウェブサイトより
ファミリーなら、キッズエリアの「いたずらヤギ―のアスレチック砦」も良さそう。おすすめ。子どもがよく動いて、疲れてくれることでしょう。

動物ではホワイトタイガーがハイライトでしょうか。ガラス展示の獣舎で睥睨しています。

そのほか、ライオン、キリン、ゾウ、カバといった、基本的な動物は網羅しています。

ペンギンさんもいます。

動物の紹介が少なくなってしまいましたが、実際のところ、東武動物公園において、「動物園」はテーマパークの一要素に過ぎません。
遊園地を楽しむのもよし、動物を楽しむのもよし、キッズパークで走り回るのもよし、プールで泳ぐのもよし。
いろんな楽しみ方ができるのが、東武動物公園の魅力でしょうか。