『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』ちきりん【ブックレビュー】

私は中古マンションを2度買ったことがあり、1度目は壁紙の張り替え程度でリフォームはなし。2度目は一部の間取りを変更したリフォームを行いました。

リフォームというのは本当に大変で、部分リフォームであっても「今度は新築マンションがいいな」としみじみ思ったものです。スケルトンリフォームとなると、さらに大変なことでしょう。

そう思って手に取ったのが、ちきりんさんの「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」。ちきりんさんらしい、センスのいいタイトルですね。たしかに、リフォームやリノベをすると、みんなに伝えたくなることが50くらいは浮かびます。

私も「リフォーム体験記」に詳しく書きましたが、書きたくなるくらい伝えたいことが溜まるのです。



ちきりんさんのすごいところは、リノベやリフォームの基本的な仕組みや、なぜ難しいかを、論理的に言語化している点。リノベ業者の選び方、相見積もりの取り方、住宅機器の選び方など、説明が難しく、書き始めたらキリが無いことを、簡潔にわかりやすく書いているその技法には、いつもながら舌を巻きます。

とくに参考になるのは、業者の選び方でしょう。リノベ業者を選ぶのは本当に大変で、頭を悩まします。ちきりんさんは手を抜かず、7社と個別相談し、4社に現地調査に来てもらい、見積もりももらっています。私は2社しか相談しませんでしたが、ここで手を抜いてしまったことを、本書を読みながら、改めて反省しました。

徹底的に考えてリノベをしたら


ちきりんさんのリフォームは、かなり思い切っています。約60平米のマンションで、ドアをほぼなくし、リビングとベッドルームを一体化するという、いわばホテルのスイートルームのような作りでしょうか。

参考になったのは、玄関ホールを広くとり、小さなテーブルを置いて打ち合わせスペースにする、ということ。なるほど。これなら打ち合わせ用の部屋を設けなくてもいいですね。

玄関ホールに大きな収納スペースを設け、外に持ち出すときにだけ使うもの(スーツケースなど)を入れておくというアイデアは、最近のマンションにもありますが、便利そうです。


ただ、一人暮らしでの永住覚悟だからできるリフォームだな、とも思いました。家族がいたら、こんな思い切ったリフォームはできません。「使いやすい」という視点は、家族それぞれ違いますので、意見を集約しているうちに、没個性的な普通の間取りになっていくのだろうな、と思います。

子どもが小さい家なら、その成長も見据えなければなりませんので、その点でも、汎用性の高い間取りにせざるを得ません。


そして、これだけ個性的なリフォームをすると、売却するときに値切られそうなのも心配です。

私も中古マンションを買うときに、個性的にリフォームをした間取りの部屋を見せたもらったことがありますが、「これ全部直すのか」と思ったら面倒くさくて、買う気が失せました。

ちきりんさんは、すでに20年も住んだマンションで、高齢になるまで一人で住むという覚悟ができたので、売却時を考慮せず、ここまで思い切れたのだと思います。


そういう点も含めて、「リフォーム」「リノベーション」とは本当にさまざまで、自分の頭で考えて、自分にあったリフォームをすべきなんだな、ということがよくわかりました。

「リフォームはもうたくさん」と思っていた私ですが、この本を読んで「次はスケルトンリフォームをしてみたいな」と思うようになりました。



徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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