さよなら ぼくたちの ようちえん


卒園式

息子が「さよなら ぼくたちの ようちえん」という歌を歌い始めたのは、冬休み頃からだったと思います。私には馴染みのない歌でしたが、調べてみると1996年に作られた曲で、いまや幼稚園卒園式の定番だそうですね。息子の通う幼稚園では、冬休み前から卒園を意識した歌の練習を始めていたわけです。

最初は「いまどきの歌だなあ」と聞き流していたのですが、卒園が間近になるにつれ、その歌詞が胸に迫ってきて、YouTubeで動画を見たりして、なかなかいい曲と感じ入るようになりました。我が子が園庭で遊んでいる様子が目に浮かぶ、素晴らしい歌詞だと思います。



その卒園式ですが、まだ先、と思っているうちに、あっという間にやってきました。集合時間が普段より少し早いので、普段より少し早めに家を出て、普段より少し早足で歩いていると、「ああ、こうやって手をつないで幼稚園に行くのもこれが最後か」なんて感慨に浸っている余裕はなく、ギリギリ遅刻してしまいました。

で、卒園式の最後に、やっぱり流れたこの歌。子供たちは明るく大きな声で歌うので、感極まる親としては、別れを知らない幼児の無邪気さに胸を打たれます。この子たちは、今日を最後にこの幼稚園に足を踏み入れることはないということの重さを、どのくらい実感を以て受け止めているかというと、たぶんほとんどゼロですよね。その無敵ぶりがまぶしい。

親はというと、卒園式のあいだじゅう、ビデオを回したり拍手をしたりしているうちに慌ただしく過ぎ、感涙にむせぶ間もなく、園庭での撮影会と自由時間に。子供たちはいつものように滑り台で寝そべったり、ジャングルジムに登ったり、鉄棒にぶら下がったりしてはしゃぎ回っているわけですが、それももう今日が最後なんだよ、そのお友達とも小学校は違うんだよと、込みあげてくるものを押し殺しているのは、親ばかりなわけです。

ただ、息子がジャングルジムのてっぺんに一人登り、足を大きく開いて園庭を静かに見渡している時間がほんのちょっとだけあり、ひょっとしたら、彼も彼なりに、最後の風景を目に焼き付けているのかな、と思ったりもしました。



とまれ、今日で幼稚園児の息子はおしまいです。

さよなら、ぼくたちのようちえん。ぼくたちが送ったにわ~♪

このうたは、親の幼稚園からの卒業も、歌っているのですね。

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