
浜名湖は東海エリアのリゾート地として知られていますが、東京都民には、意外と縁遠い所です。東京から250km以上あり、信州や伊豆、房総といった首都圏リゾート地より遠いので、あえて行こうという気にならないのだと思います。週末に水辺へ出かけるなら、100kmで済む房総や、150kmで済む伊豆で済ませてしまいますよね。
ということで、私も浜名湖は、新幹線から幾度となく眺めていますが、観光をしたことはありません。
ところが、息子が最近ウナギ好きになったので、ウナギのふるさとを見せてあげよう、という気になりました。それで、人生史上初の浜名湖旅行へ行きました。
訪れたのは、浜名湖体験学習館ウォットです。浜名湖の魚介類を展示する水族館です。
渓流水槽では、アマゴ、ニジマス、中流の水槽には、アユ、ウナギ、ギンブナ、下流の水槽には、クロダイ、ウロハゼ、コブヨコバサミなどの生き物を展示しています。

個水槽では「浜名湖直送おいしい魚」という展示が。水族館で、こうした展示はあまり見かけません。地域の教育施設なので、水産業としての視点が入っているのでしょうか。

大水槽は水量120トン。都会の大水族館に比べれば小規模ですが、天井まで曲線を描く大水槽は迫力があります。サメ、エイ、ウツボなど、遠州灘や浜名湖に生息する数多くの魚を展示しています。浜名湖が、非常に豊かであることがわかりました。

ふれあい水槽では、水槽に手を突っ込んで、南洋魚に触れることができます。こういうのも珍しいですね。

屋外では、浜名湖名物うなぎの水槽があります。養殖の様子を横から眺められます。オオウナギの様子を見られる施設は珍しいのではないでしょうか。

水族館としてみれば小規模ですが、地域の「学習館」としてはなかなかで、楽しみながら学べるよくできた施設です。新型コロナの影響でシアターなどが閉まっていたのが残念ですが、それらも再開すると、もっと楽しめそうです。