8月9日、急行「あおもり」に乗ってきました。
急行あおもり、というのは、大阪と青森を結ぶ臨時急行です。とてもレアな列車です。
まず、大阪発青森行き、という距離の長さ。1023.4キロという距離は、現在の急行列車では最長です。
次に、運行頻度。毎年夏にしか運転されず、それも数年前は、3往復くらいしていたのに、今年は1往復だけ。大阪発が8月9日、青森発が8月16日。1年でこの1往復だけなのです。
そして、使用車両。583系電車で、これは1960年代に量産された昼夜兼用車両。夜は寝台車、昼間をそれを座席に解体して運行します。高度経済期ならではの効率的な運用ができる車両なのですが、そのぶん居住性が犠牲にされており、国鉄分割民営化後は、次々に活躍の場を失ってきました。すでにほとんどの車両が現役を引退しており、現在定期列車としては、大阪・青森間の急行「きたぐに」があるだけです。

というレアな列車なので、鉄道ファンには人気、と聞いておりました。僕は事前に寝台券を買おうとして、約1ヶ月前にみどりの窓口に行きましたが「売り切れ」。その人気のほどに驚きました。
ところが、大阪発の当日、8月9日に、自宅近くのJTBで聞いてみたら、寝台の中段があいているとか。僕は即買いし、その日のうちに大阪に発ちました。後で、もう一度JTBに立ち寄ったら、下段まで開いているとのこと。鉄道ファンによる直前キャンセルが出たのでしょう。これが、その切符です。
ちなみに、東京在住の僕は、一旦大阪に出ないといけません。以下のような経路で切符を買いました。
東京→(新幹線)→京都→(日本海縦貫線)→青森→(東北線)→八戸→(新幹線)→東京。京都・大阪間は、別で切符を買いました。
これだけ乗って、2万1000円あまり。意外と安いですね
(つづく)