八重山諸島で最も人気のある島といえば、竹富島である。
いつからこんなに人気になったのだろうか? 少なくとも、僕が前回八重山に来た1989年の段階では、竹富はマイナーな島だったと思う。それが、いつの間にか、「八重山で真っ先に訪れるべき島」の一つになってしまっている。何かきっかけがあったのだろうか? 誰か僕に教えてください笑。
ということで、前回は、僕は竹富に行かなかったが、これだけ人気が出れば、紀行家として行かないわけにはいかない。竹富島といえば、伝統的建造物保存地区である。要は、琉球の古い街並みが残されている、ということだ。歴史好き、遺跡好きには放って置けないのである。
西表島に2泊した翌朝、竹富島に向かう。竹富島は、西表島と石垣島の間にあるが、西表島からの直行便はほとんどない。そのため、竹富島に行くには、石垣島を経由しなければならない。
若干面倒くさいが、そのぶん、石垣島を「ハブ」とすることで、各島への船便は数多く設定されているので、時間の無駄は少なく、便利は便利である。
西表島の大原港855分の便に乗ると、11時前には、竹富島に着いた。
自転車を借り、島巡りである。
といっても、これといった名所があるわけではない。古い家並みが美しいだけで、最大の名所が、この展望台からの眺望だろうか。

美しいと言えばその通りだが、期待しすぎるとがっかりするかもですね。(僕は実際少しがっかりした)。
竹富島の歴史は600年ほどらしいが、約480年前の琉球王朝、尚真王時代には、竹富島に八重山を統括する役所が置かれた時期もある。つまり、かつて八重山の中心は石垣ではなく、この竹富だったのだ。とても小さい島なのだが、それがかえって、守るのに都合が良かったのかも知れない。
それが、近代は石垣島が八重山の中心になったため、このような歴史的な街並みが、現在にまで保存されている、ということらしい。ただ、中に入って見学できる民家などがほとんどなかったのが、残念である。
竹富島のハイライトは、むしろビーチだろう。白砂がとても、美しいので、ちょっとのんびりしましょう。

竹富は、夜泊まると素晴らしいとのこと。昼間ちょっとやってきて、少し観光するだけでは、竹富のおもしろさは分からないのかもしれないです。