居能-小野田 11.6km
雀田-長門本山(本山支線) 2.3km

小野田線も宇部線と似たような、工業地帯を走る鉄道である。
もともとは石灰の輸送など、貨物線の要素が強かったらしい。が、今はそれも廃止され、たんなる地方の通勤路線になっている。
ここで走っているクモハ123系は、国鉄時代の荷物用電車を改造したもの。他の地方ではあまり見られなくなった貴重なものだ。僕が乗ったクモハ123-3の銘板を見ると、昭和53年に近畿車輛で製造され、昭和62年に国鉄の広島車両所で改造され、さらに平成3年にJR西の幡生車両所で再改造されている。車齢30年を越える車両である。
それと、本山支線は、もうすぐ廃止されるようなので、これも貴重な路線といえる。

まだ正式発表はされていないが、JR西は、赤字線の廃止を進めることを明言しており、その場合、この本山線はまっさきに廃止候補に上げられることが予想される。何しろ、距離が短い上に、1日5往復しか運転されていなのである。終点の長門本山駅の1日利用客は23人だそうだ。これでは、廃止されても、文句を言う人も少ないだろう。
本山駅の近辺は住宅街である。少し歩けば海が見える。

瀬戸内海に沈む夕焼けがとてもきれいであった。