山陰本線

東萩-幡生 101.8キロ

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山陰本線は、京都-幡生(下関)673.8キロを結ぶ、日本最長の路線である。全線を直通する列車はなく、全線を一日で乗り遠そうとすると、朝5時33分に京都を出て、下関に着くのが23時38分になる。それほど長く、乗り通すのに時間がかかる。

いずれは、2日かけて鈍行で乗り通してみたいと思っていた。京都を朝出て、松江あたりに泊まり、翌日の夕方に下関に着く、という旅である。が、東京からだと、京都に前泊し、さらに下関に後泊したりすると、3泊4日もかかってしまう。意外に、気楽にいけない旅なのである。

そういうことで、山陰本線乗り通しの旅は諦めて、未乗区間だけに絞って完乗してしまおうと思う。これまでに細切れに乗った区間はあるので、未乗車なのは東萩-幡生間の約100キロだけである。美祢線・仙崎支線を乗ったあと、東萩に行き、折り返して下関まで乗った。

長門市から東萩へ向かうときの車両はキハ40。JR西日本のなかでも最末端部分なので、国鉄型車両が古いまま走っている。いっそ国鉄時代の塗装だったらなお良かったのだが、センスの悪い黄色塗装である。

が、内部は、昔懐かしいボックスシートが健在。
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高校時代、ボックスシートで学校に通っていたから、ちょっと懐かしい。キハ40じゃないけれど。

長門市から東萩へは、日本海に沿った、景観のすばらしい路線であった。遠くに島が点々と浮いている。このあたりに、小さい島がたくさんあるなんて知らなかった。地図を見ると、沖に見える比較的大きな島は相島という。後で調べたら200人くらいの住人がいて、名産はすいかだそうだ。こういう島を、いつかのんびり巡りたいな、と思う。
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東萩で折り返す。長門市行きのディーゼルカーはキハ120のロングシートであった。白人の女性二人組が窮屈そうに座っている。聞いてみると、東京に住むスペイン人だそうで、ジャパンレイルパスを使って萩まで観光に来たそうだ。萩には特急がないので、この列車と美祢線を乗り継いで厚狭まで行き、そこからこだま号で新山口、さらにのぞみ号に乗り継いで東京に帰るとのこと。萩は、有名な観光地のわりに、鉄道の便が極めて悪い。

長門市で乗り換えて、ふたたびキハ40の下関行き。この区間も景色がよく、山間ののどかな農村を走り抜けたかと思えば、突然青い海沿いに飛び込んでいく。
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とくに響灘に面した豊浦周辺は絶景であった。列車は小串駅で行き違いのためしばらく停車したので、駅前に出て、海まで歩いてみた。
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誰もいない浜辺で、風が気持ちよい。小串の駅舎も、年代を感じさせる木造駅舎である。
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幡生で山陽本線に合流し、下関着。これで、中国地方5県の鉄道は完乗である。
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