黒部第四発電所は、1963年の完成。内部に入ると、昭和の技術が結集された、という雰囲気が充ち満ちている。内部には立派な会議室があり、北アルプスの山岳地帯の地下とは思えない。

会議室で、黒部ダムと発電所の説明を受ける。が、黒部ダムにまつわるエピソードは広く流布されているので、ここでは記さない。
発電所の内部を見学する。実際に発電していた水車や、現在発電中のシャフトなどまで見学することができる。この発電所は現在でも日本4位の発電量を誇る水力発電所だというが、そのわりに、水車はそれほど大きくはない。直径2メートル程度であろうか。それが4機動いている。

壮観な部屋だが、たかがこれだけのものを作るのが50年前は「国家プロジェクト」だったのか、というのが、率直な印象であった。山岳地帯の地下に建設するということ自体が難事業であったことは重々理解しているのだが。
発電所の見学時間は40分程度であった。
先ほどの鉄格子の門を再び抜けて、上部専用線の乗り場に出る。門を出て左手に曲がると、次の乗り物、インクラインの乗り場がある。