1号線:千葉みなと-県庁前 3.2km
2号線:千葉-千城台 12.0km

千葉市が導入した都市内鉄道が、この千葉都市モノレール。都市内鉄道は地下鉄が設置されることが多いが、千葉市はコスト面からモノレールを選択したのだという。
それはいいのだが、奇妙な路線配置である。京葉線乗換駅の千葉みなとから千葉までは1号線、2号線が共用し、そこで枝分かれして1号線が県庁前へ、2号線が千城台へ向かう。しかし、千葉から県庁前まではわずか1.7㎞でおしまい。歩いて行ける距離の盲腸線なのである。いっぽうの2号線は、目的地の千城台とは関係のない方向へ進み、すごい大回りする路線配置になっている。これでは時間がかかってしかたなかろう。
合理的とは思えない路線配置。いろんな経緯があったそうだが、当然大赤字で、市議会でも問題になっているそうな。そりゃそうだよな。
まあ、そういう話は他サイトにいっぱい載っているのでここでは略す。
夏のある週末、京葉線で千葉みなとに到達し、そこで乗り換えてモノレールに。乗換は便利である。
ホームにはほとんど人はいない。県庁前行きは15分間隔で、しかも2両編成であった。都市内交通とは思えない閑散ぶりである。
乗ってみるととても揺れる。懸垂式モノレールとはかくも揺れるものか、と驚くほどだ。乗り心地では、普通の新交通システムに軍配が上がる。なんでこんなものを導入したのかと思う。
千葉を出ると繁華街を縫いながら走る。わずか10分ほどで県庁前。ぱらぱらと客が降りていく。
いったん千葉に戻る。ここは2面4線の乗換駅で規模は大きい。2号線は、1号線よりは客が乗っていて、立っている人もいた。週末と言うことで、スポーツセンターあたりまでは、それなりに混んでいた。
千葉市の郊外をぐるりと回るようにして、千城台着。ここは新興住宅地である。
なんというか、バブルの宴の跡というか、どうしようかこれ、みたいな路線である。2両編成の都市内交通というと、那覇のゆいレールを思い浮かべるが、どう考えてもゆいレールのほうが利用されている。人口は千葉のほうが那覇よりも3倍もあるのにね。