銚子電気鉄道

銚子-外川 6.4km

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経営危機、ぬれ煎餅の販売で有名になったのが銚子電鉄。

大正時代に開業した歴史ある路線だが、銚子の先っぽでよくもまあ21世紀まで廃線にならなかったものである。最近は「サポーター」なるものもできて、全国から支援が集まっているそうだ。

僕自身は、経営危機騒ぎが起こるよりずっと前、たぶん1998年頃に一度乗車している。仕事で銚子に来ることがあり、そのときに時間が余ったので乗ってみた。のんびりした前時代的な電車で、「ローカル線っていいなあ」と思った記憶がある。当時はまるで無名の路線だったので、他に観光客などおらず、ガラガラだった。のどかな素敵な路線である。

今回は、千葉都市モノレールを乗り終えてから、総武線の各駅停車に揺られてやってきた。銚子駅の隅っこにある銚子電鉄のホームを訪れて、人がわんさかいるのに驚いた。これが経営危機のローカル線だろうか? 2両編成の車両は、半分以上座席が埋まっているのである。

車両は、最近導入された2000系という新車である。新車と言っても、かつての京王線車両で、愛媛の伊予鉄道で使用されたお古で、1960年代のものだ。が、内部の化粧板はぴかぴかで、最近の車両とそれほど大きな違いはない。

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つい最近まで走っていたデハ800系という車両は、終戦直後の建造で、戦前の香りがまだ残っていたのだが、いまの車両は近代的で、ローカル線の雰囲気はあまりない。簡単にいえば、あんまり魅力のない車両だった。

ロングシートに揺られて、畑の中を20分あまり走ると終点外川。

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木造駅舎は雰囲気がある。これだけ雰囲気がある駅舎は貴重だが、ここも人が多すぎである。

折り返して、犬吠で下車。犬吠埼の観光基地となる駅で、駅舎内ではぬれ煎餅などを売っている。ここも待合室は人だらけだ。人が多いのはいいことであるが、ローカル線に人が多いと楽しくない。我ながら身勝手ではある。

帰りに仲の町駅で降りて、構内にある古い車両を見る。数は多くないが、すでに使われてないデハ800系も留置されている。

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その周囲からだけ、昭和の香りが漂っていた。

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