男鹿線

追分-男鹿 26.6km

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東北地方で最後に残った未乗線が、男鹿線である。秋田から男鹿までを結ぶ路線である。途中の追分けまでは奥羽本線を走るので、路線の区間は追分-男鹿間となる。「男鹿なまはげライン」という愛称が付いているが、こんな中途半端な愛称なら、男鹿線のままでいいと思う。

前日に山形鉄道に乗った後、秋田へ向かう。かつては、山形から秋田まで直通の特急列車が走っていたが、いまは山形新幹線と秋田新幹線のおかげで奥羽本線が分断されてしまった。普通列車を乗り継いで、秋田に着いたのは深夜23時。駅前のホテルに一泊して、翌朝755分の列車に乗る。時間帯だけに、通学客で混雑している。

女子高生の多くは「HOSEI」のサブバックを持っている。彼女らは途中の追分でみな下車した。追分駅近くに法政の系列校でもあるのか、と思ったが、そんなものはない。後で聞くと、地方では東京の大学付属校のサブバックを持つのが流行っていて、なかでも法政は人気なのだという。東京に住んでいると理解できない流行が、地方にはあるようだ。

追分で奥羽線から別れ、男鹿線に入る。男鹿線に入ると急に客が減った。車両はキハ40の2連で、昔ながらの国鉄型クロスシートである。

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天王駅を過ぎたところで、八郎潟橋梁を渡る。右手に巨大な水門が見える。これは防潮水門で、これにより八郎潟は淡水化されたという。

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終点男鹿は、細いホームが1面2線。国鉄型の平屋建て駅舎が懐かしい。

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構内は広く、側線がいまも多く残されている。かつて男鹿線には貨物列車が入っていたので、その扱いに必要だったのだろう。貨物線がこの先1.8キロ先の船川港まで伸びていたが、2002年に廃止されている。石油輸送が主目的だったが、すべてトラックに切り替えられたからだという。

これで、東北地方の鉄道は完乗である。男鹿半島の周遊でもして感傷に浸ろうかと思ったが、寂しそうなので止めにする。

残るJR未乗線区は、留萌線の一部区間、ガーラ湯沢線、南博多線のみとなった。私鉄は、関東近県にいくつか未乗区間がある。いずれにせよ、東北の未乗区間を一気に片づけたことで、全線完乗は時間というか気持ちの問題になった。

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