越後湯沢 - ガーラ湯沢 1.8km

本州に残った最後のJR未乗区間が、このガーラ湯沢支線。路線戸籍上の分類は上越線だが、運転する列車はすべて上越新幹線からの乗り入れで、事実上、上越新幹線の支線である。
ガーラ湯沢のスキー場に行くための路線なので、冬期しか運転されない。したがって、乗車できるのも冬期だけである。
ガーラスキー場は東京から行くには便利なので、そのうちスキーのついでに行くこともあるだろう、と思ってこれまで乗っていなかった。が、30歳を過ぎて、スキーをほとんどしなくなると、「そのうち行く」どころかまったく縁のない駅になってしまった。かくして、本州最後の未乗区間になってしまったのである。
12月の雪の降る日に、わざわざ上越線の各駅停車を乗り継いで越後湯沢まで乗り潰しにいく。
14時17分に越後湯沢に着いたが、次のガーラ湯沢行き列車は15時15分までない。そんなに待てないので、駅前からバスに乗る。越後湯沢駅とガーラ湯沢駅の間は、ゲレンデ連絡のバスが30分おきに運転している。少し待って、14時40分発のバスに乗る。ガーラ湯沢までは、5分ほどだった。
ガーラ湯沢駅は、スキー施設の片隅に駅施設がある、という感じである。新幹線なのにローカル線的な扱いが独特でよい。いや、正確にいうと、新幹線駅ではないのか…。ややこしい。



15時03分発の「たにがわ416号」に乗る。乗客はほんの数人。まだスキーシーズンが始まって間もない頃だったので、これは仕方ない。
動き出して、高架をのそのそと徐行して走ったな、と思ったら、越後湯沢である。バスで5分なのだから、新幹線なら3分で着く。
このまま乗っていれば、東京まで連れて行ってくれる。が、「北海道&東日本パス」で来ていたので、ここで降りなければならない。
ところが、改札口まで降りてみると、豪雪のため在来線は運休になっていた。係員に相談すると、新幹線で振り替え輸送しているので、今降りた「たにがわ416号」に乗っていい、という。「北海道&東日本パス」で新幹線に乗せてくれるとは、ありがたい話ではある。
新幹線はさすがに速く、30分ほどで高崎に着いた。
上越新幹線物語