2月22日のAFP通信社の報道によると、ペルーのマチュピチュ(Machu Picchu)遺跡で、入場制限がかけれる可能性が出てきたという。
これは、ユネスコ(UNESCO)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長が、ペルーの世界遺産「マチュピチュ(Machu Picchu)遺跡」の保護のため、観光客の入場制限を行う必要があるとの見解を示したことによる。
ボコバ氏の発言趣旨は、以下のようなものだ。
「マチュピチュは観光地として成功を収め、(観光客の)関心が極めて高い。だが自らその成功の犠牲になっている。ユネスコもペルー国民も、マチュピチュを保護することに関心がある」
要するに、観光客が多すぎて、それが遺跡破壊の原因になっているから、保護の方法を考えないといけない、と言いたいようだ。
ボコバ氏は最近の「気候変動」もマチュピチュをむしばんでいるとし、マチュピチュ遺跡の保護に向けた計画を策定する意向を示した。また、マチュピチュ遺跡については、付近の森林が伐採されたことによる地滑りの危険性も指摘されていて、ペルー国内からも対策を求める声が出ているようである。
現在のところ、入場制限の具体的な計画はない。が、あの遺跡のあの特殊な立地を考えると、入場制限が行われたとしても驚くには値しないだろう。
入場制限は簡単だ。マチュピチュまで行く列車の本数を減らせばいいのである。マチュピチュへは、歩くか列車に乗るしかしなければいけないのだから、列車の本数が減れば、訪れる人は当然減ることになる。
行きたいと思っているのならば、いますぐにでも行ったほうがいいのは間違いない。入場制限だけでなく、いつ政情不安になるとも限らない国である。安全に自由に旅行できるときに、旅行しておくことをお勧めする。それは、現在の中東情勢を見ればわかるだろう。
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