南大東島の「公式」名物はインガンダルマでもなければナワキリでもない。大東寿司と大東そばであろう。
大東寿司は、みりん醤油の特性のタレにサワラやマグロを漬け込み、甘酢めしに乗せた握り寿司のことである。南大東島は八丈島からの移民によって拓かれた島であるため、八丈島の「島寿司」が「大東寿司」のルーツといわれている。
島の寿司店で食べたのが、これ。切り身は分厚くて、寿司にしては歯ごたえがある。

味は、うーん、普通ですね。
続いて大東そば。島の中心部にあるそば屋で食べる。店内は東南アジアっぽいおおざっぱな作りがよい。

大東そばの最大の特徴は、灰汁(ガジュマルの木)を使って練り込んだ麺である。灰汁はアルカリ性の液体で、ラーメンを作るときに使用する「かんすい」と同じ役割を果たす。麺は幅5ミリ、厚さ2ミリ程度もある幅広極太麺で、激しく噛みごたえがある。スープは豚とカツオを使用したあっさりとした味付けであった。

総合した感想は、沖縄本土のそばの味付けを少し薄くして、麺を堅くした感じ。
十分おいしいです。
この店では、大東寿司とのセットメニューも出している。寿司屋で食べたものに比べると味付けが薄く、刺身も薄かった。でも、そのくらいのほうが昼食にはちょうどいいと思う。

ボリュームは120点。腹が壊れそうになりました。
沖縄家庭料理入門