マレー鉄道のシンガポール国内区間が、今年6月いっぱいで廃止されます。
「
マレー鉄道・西海岸線」で書きましたが、この路線の終点のシンガポール駅(タンジョン・パガー駅)は、植民地時代の面影を残す雰囲気のある駅舎です。


これが取り壊されてしまうのかと心配しておりましたが、マレーシアからの報道によると、駅舎はシンガポールの保存建築物に指定されて、保存が決定したそうです。
ただ、保存されるのは建物だけですから、内部がどうなるのか、今後一般公開されるのかなどはわかりません。いずれにしろ、「生きている駅」としての姿はもう少しで見納めです。ご興味のある方は、お早めにどうぞ。
(以下記事)
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マレー鉄道タンジョン・パガー駅、記念建造物に(アジアエックスニュース)
タンジョン・パガーにある英領マラヤ時代の遺産、マレー鉄道(KTM)終着駅の駅舎が国から記念建造物に指定された。ブキティマにある駅は保存建築物に指定された。
駅舎を運営しているのはKTM。昨年5月の両国首脳による会談で終着駅を7月1日までに、北部ウッドランズの検問所へ移転することが合意されている。
移転と平行して両国は土地交換でも合意した。マレーシア側はタンジョン・パガー、ブキティマ、クランジ、ウッドランズの土地をシンガポールに譲渡する見返りに、マリーナ・サウスなど中心部の土地6区画を与えられる。
都市再開発庁(URA)、記念建造物保存局(PMB)の共同発表によると、歴史的重要性を考慮し、シンガポールの遺産として保存する必要性から指定を決定した。
これまでに指定された記念建造物は63件で、セント・ジョセフ・インスティテューション(現シンガポール美術館)、セント・ジェームズ発電所(現同名の娯楽施設)などがある。
記念建造物の場合、形と正面は保存しなければならないが、内部は改装が認められる。保存指定建造物の場合、正面のみ保存が求められる。タンジョン・パガー駅とブキティマ駅跡地の利用方法は未定。
http://www.asiax.biz/news/2011/04/12-084938.php
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