仙石線下り3353S、石巻駅(東日本大震災・鉄道の津波被災を追う4)

 陸前大塚をすぎると、仙石線は松島湾を離れ石巻湾に近づく。それとともに、津波被害は一気に深刻化する。野蒜付近の惨状を見たとき、僕は言葉が出なかった。カメラのシャッターを押す気にもなれない。

 野蒜をすぎて、少し落ち着いたところで、左手の仙石線の線路上に4両編成の車両が見えた。

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 どうやら、野蒜駅を出たところで津波被害に遭った下り石巻行き3353Sのようである。3353Sは、ここより少し野蒜寄りの小高い位置で停車して津波の難を逃れた。現在は、少し移動させられたようだ。

 それにしても、被災地をクルマで走っていると、津波の被災地域と、無事だったエリアが明確に分かれていることにイヤでも気づかされる。壊滅的なエリアから普通の家並みが続くエリアの間には、まるで見えない線でも引かれているようである。ほんの数十メートルの違いが運命を分けている。その非情さには、声を失う。

 石巻駅。

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 石巻市は津波の被害が大きかったが、駅周辺は無事だったエリアだ。僕が訪れた時点では石巻駅までは鉄道は復旧していなかったが、数日後に石巻線の小牛田方面が再開した。仙石線がいつ再開するかは未定であるが、石巻線だけでも復旧したのは大きい。

 駅周辺には人が集まっている。復興作業に関わる人が大勢来ているようである。

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かまくら・じゅん
旅人。旅行総合研究所タビリス代表。日本と世界の世界遺産、鉄道、島などを取材中。→詳しいプロフィール

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