女川駅 (東日本大震災・鉄道の津波被害を追う6)

 万石浦から峠を越えると、女川である。峠を超えたあたりから、風景は突如凄惨になる。かなり標高の高い地域でも、廃墟とがれきの荒野になっている。野蒜や石巻よりも凄惨だ。目を覆いたくなる。

 坂を下り市街地に出ると、女川駅がある。

 上が、2010年9月に撮影した女川駅の写真。下が今回撮影したものだ。

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「女川駅が跡形もなくなっている」というのは聞いてはいた。しかし、これだけ本当に跡形もなくなるというのは、目を疑いたくなる。かろうじて建物の痕跡を残しているのは、エレベーターボックスだけである。このエレベーターは、バリアフリー化工事のために最近作られたもので、今年3月17日使用開始予定だった。そのため、上に掲載した2010年9月の写真には写っていない。つまり、当時の建物は木っ端みじんに流されたことになる。

 駅前広場には、トイレだけが建物の形状を残していた。これは比較的最近の建物だったからだろう。

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 下に、旧駅前広場を掲載しておく。とてもきれいな駅だった。

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駅前には、日本生命や郵便局のビルがあった。駅前通も美しい。

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しかし、それもいまこうなってしまった。左が日本生命ビル、右が郵便局。手前がホームがあった場所である。

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 女川駅には停車中の車両は、数百メートル先に流されていた。

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 その近くには、女川駅に保存されていたキハ40が転がっている。下は、在りし日の姿だ。

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このあたりの線路も当然深刻な被害を受けている。
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石巻線は、小牛田-石巻間まで5月に復旧した。
しかし、石巻-女川は復旧の再開にはメドは立っていない。

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