盛駅はJR大船渡線の終点で、三陸鉄道南リアス線の起点であり、岩手開発鉄道も交わる鉄道のジャンクションだ。大船渡港の奥にあるが、幸いなことに、盛駅は津波被害を受けていない。地面の陥没などは見られるが、見たところ深刻な被害はない。


三陸鉄道の車両基地も無事のようだ。

しかし、三陸鉄道の駅舎は閉鎖されている。盛駅を発着する南リアス線は、全線が不通で、再開の見込みは経たない。

盛駅から大船渡港方面に進むと、たった数百メートルで津波被災エリアになり、景観は地獄絵図に一変する。
岩手開発鉄道の赤崎駅。岩手石橋駅で積み込んだ石灰石を積みおろす貨物駅だが、駅施設は津波に完全におそわれたようである。


積み出し施設はトタンで覆われていたが、骨組みしか残されていない。
ただ、骨組みが残されている、ということは、津波の強さはまだ弱いほうだったのかもしれない。場所によっては、鉄骨すら切断されているのだから。
このあたりは、潮の腐ったようなにおいも激しい。