甫嶺駅。

津波は築堤を乗り越えて、線路を流している。
駅の待合室に、津波の予測図が貼られている。

これを見ると、被害予測と現実の被害は、驚くほど一致している。つまり当地ではこの程度の津波は予測されていた災害なのだが、いくら予測されていても、現実に起こるという「現実感」を感じていた人は少なかったのではなかろうか。
待合室から海を望むと、鉄道築堤より海側はほぼ壊滅しているのがわかる。

しかし、鉄道築堤より山側の被害は少ない。標高が高いから、というのが大きな理由だろうが、鉄道築堤が防潮堤の役割を果たしたのかもしれない。