気仙沼駅 (東日本大震災・鉄道の津波被災を追う13)

 気仙沼は、津波が押し寄せた夜に、大規模な火災が発生した。そのときの、黒こげた船が、いまも港に残されている。

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 気仙沼はこのあたりでは大きな港湾だっただけに、津波のときにも多数の船がいたようだ。そのため、船が多数陸に乗り上げてしまった。

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 現在もその除去が済んでいないために、市街地の道路が乗り上げ船舶によって寸断されている。ただ、災害から2ヶ月が経ち、船舶を避けての迂回路もつくられている。舗装する時間はないので、砂利道である。

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 気仙沼に限った話ではないが、被災各地の主要道路では瓦礫除去は済んでいて、舗装の必要な部分は応急措置として砂利が敷かれている。おかげで、一応クルマは走れるようになっている。被災直後は、これらの道路上にもがれきの山だっただろうから、通行するのはかなり困難だったろう。こうした瓦礫を除去する作業はこれからも続くが、見渡す限りの瓦礫の荒野を見ると、それが気の遠くなる作業であることがわかる。こういうのは、実際に見てみないと、なかなか理解できない。

 気仙沼駅は、海岸からは離れた高台にある。町はずれだが、それが今回は幸いして、津波被害を免れた。駅周辺にも大きな被害はない。そのため、大船渡線はここから一関までは復旧している。

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 駅は、被災地支援の人たちと思われる人で混雑している。キハ110系がホームでエンジンを吹かしている。動きのある鉄道車両を見るのは久しぶりだ。なんだか、ほっとする。

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 気仙沼街道を経て東北新幹線くりこま高原駅に抜けて帰京。
 くりこま高原駅前にはイオンのショッピングモールがあり、中に入るとにぎやかだ。ここではすでに「被災地」の雰囲気はなかった。

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