軍艦島は、ここ数年で一気に有名になった。2009年4月より、定期遊覧船で誰でも上陸できるようになったからだ。

現在、軍艦島上陸ツアーは複数の船会社が運営しているが、最大手は「やまさ海運」である。長崎の大波止ターミナルからツアーを出している。大波止は市内中心部に近く便利なので、多くの観光客が利用する。ネット検索でも最上位にくる。そのため混雑しており、予約をしておかなければ乗れないことも多いようだ。
僕も予約をしておき、4月末の晴れた朝に大波止に赴いた。

ところがである。こんなに晴れているのに、強風のため欠航だという。しかたなく、午後の便に予約を入れ直し、午前中は市内の教会の見物して時間をつぶした。幸い午後には風が弱まり、午後便は運航されることになった。ただ、運航されても上陸できるとは限らない。風の強いときは近くまで行って上陸を断念することもある、と窓口で念を押される。
おおざっぱにいって、運航率は8割程度、上陸率(運航して上陸できる可能性)は7割程度だという。ここまで来て上陸できないのはばかばかしいから、天気予報をみてからツアーの予約をした方がいいかもしれない。