教会巡りといいながら、教会だけを見ていたのではない。ここでは、ぐるりと回った福江島1周の様子をご紹介。
まずは福江市内で腹ごしらえをしてからスタート。福江市街地をのぞくと、島内に食事できるところはほとんどないので、注意する。福江市街地は、アーケードもある商店街があり、食事処もいくつかある。

つづいて堂崎教会を経て、教会見物をしつつ三井楽地区の先端柏崎へ。近くにある柏港は、遣唐使船最後の寄港地だった。かの空海も第16次遣唐使船でここより船出したという。柏崎の岬には、その空海の「辞本涯」の碑が建っている。

柏崎の岬自体はどうということはないが、遣唐使船がここから東シナ海を横断していく様を想像すると、ちょっとロマンがあふれてくる。
さらに島西岸をドライブ。西岸はとくにひなびていて、離島ののどかさと厳しさと美しさを感じることができる。
そして、西南端の大瀬崎へ。大瀬崎の山頂にある無線電信所は、日露戦争の日本海海戦の端緒となる、「敵艦見ゆ」の第一報を受信した場所である。灯台は映画「悪役」のロケ地ともなった。五島列島最高の絶景の地としても知られる。
突端の駐車場から、灯台へ降りる道がある。はっきりとはわからないが、おそらく200メートルくらいの標高差を降りると、大瀬崎灯台に着く。道は難路ではないが、とにかくひたすら坂を降りるので、帰路が不安になる。


ようやく到着。ものすごく風が強く、吹き飛ばされそうで怖い。マジで。

そして、ほうほうの体で駐車場に戻る。灯台往復は小一時間見ておいたほうがいい。そして今度は山頂に登る。こちらは駐車場から5分で登れる。無線電信所の向かいの尾根に、展望所があり、大瀬崎灯台を望める。

五島の海岸線の眺望も見事。

福江市に戻ったときには、日が落ちていた。
僕は半日で回ったが、福江島は広いので丸1日あったほうがいいだろうと思う。道路については幹線部分は二車線で走りやすいが、外周道路はかなり狭い部分もある。運転に自信のない人にはおすすめできない。
とくに、堂崎教会から三井楽方面へは、外周道路はかなり狭く曲がりくねっていて時間がかかる。いったん福江市内に戻る経路をとったほうがいい。福江市内から大瀬崎へは、県道27号から164号をたどる道が快適で早い。