有川-佐世保航路「フェリーなるしお」(長崎世界遺産候補地旅行記16)

上五島と佐世保を結ぶ船は有川港に発着する。そのため、上五島の玄関口は有川港になっている。島の中心地は西岸の青方地区だが、こちらには福岡行きの船しか発着しない。

今回はトヨタレンタカーを奈良尾港で借りたが、それを有川港の営業所で返却する。それほど大きくもない中通島で、トヨタレンタカーだけは2つの営業所があり乗り捨てができて便利である。手続きも迅速で、どちらもとても気持ちよく貸し借りができた。

有川のフェリーターミナルは立派である。
なみじ1

佐世保までのフェリーは「フェリーなみじ」の単独運航で、1日2便、所要時間は2時間半ほどだ。
なみじ2

1987年建造。時代を反映してか、このローカル航路でも1等船室がある。定員は732人もある。それだけの需要があった時代なのだろう。いまは高速船があるから、フェリーの利用率はあまり高くないようだ。今回乗船したときは、ごらんの通りがらがらだった。
なみじ3

売店兼案内所も閉鎖されている。
なみじ4

船は平島、江島、蠣浦島などと、小さな島を見ながら北東へ進む。有川から佐世保まで、陸地が視界に入らなくなる場所はない。五島列島というと、西の果ての距離のある離島群とイメージしていたが、実際に来てみると本土からかなり近いことに驚く。遣唐使の時代も、五島列島までは危険も少なく渡航できたのだろうと思う。

船は佐世保湾に入る。
なみじ5

佐世保は湾口が狭く、中が広くて深い天然の良港である。そのため今も米海軍の基地がある。見ると、巨大な艦船が停泊している。

なみじ6
佐世保に配備されている強襲揚陸艦エセックスのようだ。4万トン級の大型軍艦で、2000トン程度のフェリーから見上げると、のけぞるほどに大きい。アメリカの大型軍艦を見るのは初めてなので、ちょっと興奮した。

そして、佐世保が今も変わらぬ軍事都市であることを実感する。

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