アメリカへのフライトは、往復とも羽田空港からのデルタ航空便を使う。とくに羽田便にこだわったわけではなく、たんに安かったからである。東日本大震災以降、羽田発の日米便は搭乗率が悪いらしく、チケット価格は下落していた。
予約した飛行機はデルタDL636便ロサンゼルス行きで、羽田発は0時30分発である。2時間ほど前に空港にいったが、夜遅いこともあって人は少ない。

自慢のレストラン街も閉まっていて、いつでもあいてそうなマクドナルドもない。24時間運営の空港だから、夜中でももう少し店が開いているのかと思っていたが、そうでもないようだ。
羽田空港国際線ターミナルじたいはコンパクトでいい。京浜急行の駅から航空会社カウンターまで、5分もかからないのではないか、と思う。

ただ、成田空港に比べて、格段に羽田空港がおすすめか、といわれたらそうでもない。というのも、成田空港も交通が便利になり、使いにくいと感じる要素が減ったからだ。羽田のほうが空港までの交通費がかからなくていい、というメリットはあるが、夜のラッシュ時の京浜急行に乗るのはうんざりする。
ちなみに、僕の自宅のある田園都市線沿線から空港までの所要時間を比べると、成田のほうが20分~30分余計にかかるだけで、リムジンバスを使えば、乗り換えは成田のほうが少なくて済む。
まとめると、成田でも羽田でもどっちでもいい。宣伝されているほど、羽田がすばらしいとも思わなかった。