エメリービル駅(2011年アメリカ大陸横断鉄道旅行記11)

エミリービル駅Emeryville Stationは、アムトラックにおける「サンフランシスコ接続駅」とされている。駅名標にもこう書いてある。
エメリー6

カリフォルニアゼファー号California Zephyrの出発地もここであり、サンフランシスコのターミナル駅である。

ただ、1989年のサンフランシスコ大地震が起きるまでは、ここより数キロ南の、オークランド・セントラル駅Auckland Central Stationがカリフォルニアゼファー号の出発地だった。地震によって駅舎が使用できなくなり、そのまま放棄された。地震で駅が使用できなくなったからといって、放棄してしまうという思考にも驚く。

ちなみに、オークランド・セントラル駅の駅舎は1910年に建てられた石造りの重厚な建物で、博物館にして保存するという構想がある。ただ、地震から20年以上も建つのに、何も話は進んでいない。

この重厚な駅舎を復旧するかわりに、5キロほど南のジャック・ロンドン・スクエア駅Jack London Square Stationに新駅舎を1994年に建造して、オークランドAucklandの中心駅とした。たぶん、セントラル駅よりも、ジャック・ロンドン・スクエアのほうが中心部に近く利便性がいいと判断したのだろう。ただ、それではサンフランシスコからの接続が遠くなるので、よりサンフランシスコに近いエメリービルにも新駅舎を建設して、サンフランシスコへの接続駅としたのである。

 カリフォルニアゼファー号の始発駅が、オークランドの新駅(ジャック・ロンドン・スクエア駅)にならずにエメリービル駅になったのは、車庫の関係のようだ。車庫がエメリービル駅とジャック・ロンドン・スクエア駅間にあるため、運用上、そのシカゴ方にあるエメリービル駅始発としたほうが効率的だからであろう。

 ということで、エメリービル駅は、近代的だけれどコンパクトな駅である。
エメリー5

ホームは2面2線。西海岸の大都市の玄関口であっても、この程度で間に合ってしまうほど、アメリカの鉄道の存在感はないのだな、と思う。
エメリー7

駅前にはサブウェイとキオスクとレンタカー店が一つあるだけ。静かな郊外駅であった。

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